お墓参りのお供えといえば、お線香とお花が定番ですよね。
実は、仏教では
「香・花・灯燭(とうしょく)」
の3つが大事なお供え物と考えられています。
また、食べ物や飲み物などをお供えされる方も多いですよね!
お供えってなにが正解!?
そうはいっても、これらの物、
「具体的に何をお供えしたらいいの?」
「一体どんな風にお供えしたらいいの?」
「お供えした後はどうしたらいいの?」
色々疑問がわいてきますよね。
今回はそんな疑問にお答えしていきます!
定番のお供え…お花
お供えする生花には、基本的に制限はありません。
霊園などでは仏花がその場で販売されていることも多いですので、それをそのままお供えするのが一番わかりやすいでしょう。
お盆やお彼岸、命日など節目であれば、亡くなった方の好きだったお花などもお供えしてみてもいいですね。
なお、日蓮宗は樒、神道は榊を供えます。
ちなみに、意外かもしれませんが、必ずしも生花でなくとも、造花でも良いんです!
お墓が遠くてなかなか定期的にお墓参りできず、お花の手入れができない方は造花を選ばれてもいいかもしれません。
オーダーして、作ってもらえるお花屋さんがあります。
大事なのはお墓にお花をお供えして、墓所を和らげようというご先祖様に対する気持ちですね!
定番のお供え…お線香
お線香の香りは、墓所を清める効果があり、無縁仏といって成仏できていない霊が近寄りがたくなるそうです。
ローソクやライター、マッチなどで束のまま火をつけ、香炉に立てたり、線香皿に寝かせたりします。
寝かせる際、向きはどちらでもOKですよ。
宗派によってはお線香の数が決まっているところもあるので、ご注意くださいね。
お線香の火は手であおいで消して帰りましょう。
息を吹きかけるのはNGです!
意外なお供え?灯燭(とうしょく)
意外かもしれませんが、実は灯りもお供えのひとつ。
今はお墓の前に灯籠があることがあまり多くはありませんが、昔は灯籠があったので、それがお供え物とされていました。
現在なら、可能であれば、ローソクを持っていきたいですね!
なお、お墓にロウソクがたれて墓石を汚さないように、燭台などを持っていかれるのがベターですので、ご注意ください。
また、お参りが済んだら手であおいで消して、持ち帰りましょう。
お線香以上に火が強いので、風で周りのお花などに火が移ったら大変です!
こちらも意外なお供え?浄水
お水をお供えされる方はあまり多くないかもしれませんが、お水は大事なお供え物とされています。
お墓参りの際に水を墓石にかける方も多いですよね。
墓石に水をかける考え方の方は、水をかけてお供えされたらよいのではないでしょうか。
水をかけないという考え方の方は、ペットボトルやバケツに水をくんでお供えしましょう。
ぜひ故人をしのぶ気持ちでお供えしたい、飲食(おんじき)
今までお伝えしてきた以外にも、基本的には何でもお供えしてOKなのですが、そうはいってもお菓子や飲み物が多いですね。
亡くなった方の好きだった食べ物、飲み物やお酒、季節の果物なども良いでしょう。
基本的に食べ物飲み物にNGはありません。
ただ作法としてNGなのは、故人が好きだったからとお酒を墓石そのものにかけること!
墓石が傷んでしまいます。
墓石はとてもデリケートなので、水以外のものをかけるのはNGです。
ご注意くださいね!
お酒はお供えするだけにとどめましょう。
また、飲み物は蓋を開けなくて大丈夫です!
むしろ持ち帰りにくくなりますから、開けないでおくのがベターかな、と思います。
お参りの後、お供えした物はどうしたらいいの?
お花以外でお供えした物は、必ずお墓参りが終わった後持ち帰りましょう!
そのままだとカラスに食い荒らされたりしてしまいます…。
そうすると自分のご先祖様のお墓はもちろん、周りの方のお墓にもご迷惑をかけてしまいますので、注意してくださいね!
じゃあお供えした食べ物などは、持ち帰った後どうすればいいの?
とお困りのあなた。
食べてしまっていいのです!
その場で食べてもかまいません。
むしろお供えしたことによって、その食べ物には良い波動があると考えられているのです(同食信仰というそうですよ)。
ご先祖様と同じ物をいただいて、食べられることを喜び、より一層ご先祖様に感謝の気持ちをもちたいものですね!
まとめ
基本的なお墓参りでのお供えについてご紹介しましたが、いかがでしたか?
何気なくお供えしていながらも、その意味を知らなかったものもあったかもしれませんね。
ぜひ次のお墓参りでは、基本的な作法に沿ってお供えをして、より一層気持ちのこもったお墓参りをしてみてくださいね!
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