はじめは、ほ乳瓶。
次にストロー、そしてコップ飲み。
もう赤ちゃんとは呼べないくらいに大きくなっていく中、子どもは本当にどんどん
新しいことを覚えなければならないので大変でしょうが、もちろん、それを教えていく
ママだって大変なのです。
何度もコップをこぼしてしまう子どもに対してつい、苛立った態度を取ってしまうこともあるかもしれません。
けれど、それはひょっとしたら、もう少し方法を変えただけで出来るようになるかも
しれません。
とりあえず、コップ飲みの練習について、なぜかうまくいかないとお悩みでしたら、もう一度、そのやりかたを見直してみませんか?
コップ飲み練習におすすめの方法
よって出来るようになるのだと思ってください。
つまり、きちんと覚えるまでは失敗して当たり前なのです。
とは言え、なるべく子どもにとって負担にならないやり方で行うなら、注意点は、
・重いコップを使わない。
・コップに入れる水の量は少なすぎないよう、全体の3分の2くらいに調節する。
重いコップでは、子どもが自分の力で持ったり傾けたりするのがとても大変です。
また、コップに入っている水の量が少なすぎる場合、思い切りコップを傾けないと
中味が口元まで流れてきませんので、やっぱり子どもにとっては大変なのです。
この辺りに関しては、試みにママ自身が実験してみると分かると思います。
特に、中味の少なくなってきたコップを傾けて飲むとき、どれだけ腕を上げて顔をそらしているのかを実感すると、たぶん子どもの大変さを少しは理解できるのではないでしょうか。
コップ飲みでこぼれない工夫は?
コップ飲みの練習に限らず、小さな子どもに何かを覚えさせる場合に大事なのは、
なるべく子ども自身が楽しめるように練習をさせることです。
例えば、口の左右から飲んだものをこぼしてしまう子どもには、紙コップの一カ所を折って注ぎ口にした飲みやすい状態で練習をさせれば、成功の体験から自信がつくはずです。
また、コップが重すぎる子どもには代わりのもの、たとえば深めの小皿やおちょこなど、小さな容器を使わせてみてはどうでしょうか。
コップを使う場合も、子どもが好きなキャラの絵柄が付いた軽いもの、そして、出来れば両側に持ち手の付いたものなら子どもも扱いやすいでしょう。
なお、子どもがコップの中味をこぼす度に掃除をするのが大変という先輩ママの中には、何と、お風呂場をコップ飲みの練習場に使うのも効果的!
いくらこぼしても心配がない上に、入浴中の水分補給手段として一石二鳥ですよ!
いずれにしろ何より大事なのは、ママは決してせかさず、その子どものペースで練習を進めていくことです。
確かに、出来るだけ早くこぼさずに飲めるようになってほしいママの気持ちはわかりますが、子どもをあせらすのは大体の場合、かえって逆効果にしかならないものです。
ただ、練習中に子どもがコップを使って遊んだときは、きちんと理由を付けて、例えば「それは、そうやって遊ぶものじゃないの」などと注意してあげて下さいね。
コップ飲みはいつから?
まず、コップ飲みを始めるのはいつぐらいからでしょうか。
正解は・・・ありません。
その子のペースでいいのです。
ただ、離乳食が始まるとお水やお茶など、ミルクやおっぱい以外の水分も合わせて取るようになるのが自然な流れかもしれません。
そのときにまずスプーンから始め、次にスパウトマグやストローマグにするパターンが多いでしょうか。
私は、上の子の10ヶ月健診のときに、保健師さんから「まだコップ飲みさせていないの!?」と言われてびっくりしたことを覚えています。
「え?逆に、もうコップで飲むの?」と思ったからです。
それから慌てて練習させようとしましたが、こちらの焦りが伝わるのか、自分のペースで進めたいのか、とにかく嫌がりました。
最終的には2歳を超えた頃に成功したような気がします。
反対に、下の子は早かったです。
上の子の真似をしたがることと、私自身がかなり子育てに対して大雑把になった為でしょうね。
こぼされることなど全く気にしなくなり、もう適当に飲んどいて!と放置してましたから。笑
いずれにしても、コップ飲みを嫌がる子には焦って無理やり練習させる必要はありません。
スパウトやストローで吸うことで、哺乳瓶やおっぱいをくわえていたときのような落ち着きを感じているのかもしれません。
また、コップ飲みの際にこぼれることを嫌がる子、コップから出てきた飲み物をごっくんとするタイミングがわからない子、首を傾けて飲むことに違和感を感じる子など、理由は様々です。
あまり無理強いしないで、お母さんの心にも余裕があるときに時々練習させていきましょう。
出来ないことへの焦りやイライラが伝わると全てが台無しですよ。
コップ飲みを嫌がる赤ちゃんに練習させる方法は?
まず、コップの形に注目してみましょう。
こぼす可能性と重さを考慮すると、まずは少量から始めます。
そうなると、深いコップだとだいぶ首を上に傾けないと飲めなくなるので、浅いコップにしましょう。
できれば、スープを飲むような浅くて口の広い椀のようなもので、両側に取っ手がついていると更に使いやすいでしょう。
これなら首をあまり傾けないでも飲み物が出てくるので簡単です。
とはいえ、簡単に飲めるコップを用意しても、そもそも飲もうとしてくれない、というのが悩みのタネですよね?
ストローがいいだのスパウトがいいだの、断固コップ飲みを拒絶するというこだわりの強いお子さんの場合は特に大変です。
まずは遊びの中でコップを使いましょう。
男の子であっても案外おままごとは楽しんでくれます。
なので、おままごとの中で「ジュース屋さん」という設定にしてお子さんにお店の人の役をしてもらい、お客さん役のお母さんがコップ飲みをする真似をしましょう。
次第にその逆の設定にし、お子さんがお客さん役をしてくれればコップ飲みの雰囲気はつかめます。
また、お風呂の中にもコップをおもちゃとして準備してみましょう。
<空のペットボトルにお湯を入れる→コップにつぐ→飲む>の動作を子どもたちは喜んで繰り返します。
このように遊びでコップ飲みの動き繰り返しながらも、実際は飲めなくてもいいのです。
なんとなく、どのくらいの角度でコップを傾けたらいいのかを体で覚えておけば、いざ、コップ飲みをするときには全くコップを持ったことのないときより格段にいい感じで傾けることでしょう。
まとめ
こうやって見ると、幼稚園や保育園、あるいは学校などに通うようになるまでは、子どもにとって一番の先生は、子育てをしているママと言うことになりますね。
そう考えると、特に新米のママには荷が重いかもしれませんが、きっと今はママでも、ずっと昔は同じように自分のママにいろいろ教えてもらった小さな子どもだった頃がある筈です。
そして、やがて大きくなった子どももまた、自分の子どもにそうやっていろいろと教えていくことになるのでしょう。
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