めでたく結婚が決まった親しい友人から、是非お前に友人代表として結婚式のスピーチを
頼みたいと依頼されたら、普段あまり人前で話す機会がない方だとしても、ここは友人の
為に頑張ってみようと用意を始めますよね。
スピーチの原稿を用意して、本番で失敗しないように練習を繰り返し、お祝いの言葉を
すらすらと朗読できるようになれば、これでもう大丈夫と安心するかもしれませんが、
実は、もう一つ完璧に覚えておかなければいけないことがあるのです。
それは、結婚式スピーチの際に行う『お辞儀』で、これが出来ないと本人だけでなく、
スピーチを頼んできた友人にまで恥をかかせることになりかねないので注意が必要です。
とは言え、社会人としての常識をわきまえた方なら、それほど難しくはないでしょう。
もしも自信がないなら、当日になって慌てないように練習を繰り返して手順を覚える
ことで、余裕をもってスピーチを行うことをおすすめします。
スピーチでお辞儀するタイミングは?
実は、スピーチの最初から最後までにお辞儀する回数は七回です。
そんなにお辞儀が必要なのかと驚くかもしれませんが、そのお辞儀の一つ一つには
新郎新婦だけでなく、その家族や、結婚式に参加してくれた方々に対する礼儀を示す
意味があるのでおろそかにしてはいけません。
だだ、逆に考えると、お辞儀が『誰』に対するものであるのかを考えれば、その手順や回数を覚えやすいのではないでしょうか。
では、次に具体的な順番を挙げます。
・名前を呼ばれたら、まず同じテーブルの招待客に対してお辞儀。
・席から立ち上がったら、会場の招待客に対してお辞儀。
・マイクの前に立ったら、新郎新婦に向かってお辞儀。
・更に新郎新婦の親族の席に向かってお辞儀。
・結婚式スピーチと親族への祝辞を述べた後、会場の招待客に向かってお辞儀。
・新郎新婦に向かってお辞儀。
・同じテーブルの招待客に対してお辞儀。
この後に着席となる訳ですが、イメージ的に、最初は近場から同じテーブルの招待客、
会場の招待客と順番に行い、更に本日の主役である新郎新婦、そして二人の親族に
一礼して、スピーチを終えてからは会場の招待客、新郎新婦、最後は同じテーブル客に
一礼という事になりますね。
なお、お辞儀で注意するべき点は、出来るだけゆったりとした動作で行うことです。
せかせかした余裕のない動きではお辞儀が美しく見えませんし、お辞儀をされる方も
あまり良い気持ちにはならないでしょう。
スピ-チで注意する点は?
お辞儀が完璧でも、スピーチの内容に問題があっては台無しです。
まず避けなければならないのは、忌み言葉と呼ばれる不吉な言い回しで、結婚式の場合、
別れる、割れる、切るなど別離を連想させる言葉も、二人の門出に相応しくないので、
別の言い回しに替える必要があります。
内容的には、友人という気安さから来る、かつての恋愛にたいする暴露話や下ネタなどは、
止めておきましょう。結婚式の招待客には新郎新婦の友人だけではなく、失礼があっては
ならない職場の上司や親族の方もいらっしゃる可能性が高いです。
また、自慢話、政治や宗教、場合によっては野球やサッカーなど、チームごとの勝敗が明確なスポーツに関わる話などは、普段の会話でもなるべく避けるべき微妙な内容ですね。
まとめ
結婚式は、新郎新婦の人生にとって一大モニュメントであるだけでなく、これから家族や
親戚付き合いをしていく相手との大事な出会いの場でもあります。
だから、スピーチを任せられたあなたは、少しばかり堅苦しかろうと息苦しかろうと、きちんと社会人としての礼儀をわきまえた行動で、大事な友人の新しい門出を祝ってあげて欲しいものです。
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