5月から7月上旬ごろが見ごろとなる紫陽花。
じめじめした梅雨の季節に美しい花を咲かせているのをみると、晴れやかな気持ちになりますよね。
今回は、急に紫陽花の元気がなくなってしまったときの原因と対処法をお教えします。
紫陽花が枯れたらどうすればいいのか対処法を解説
紫陽花が枯れてしまう最大の原因は、水不足といわれています。
紫陽花は水が大好きな植物なので、土が乾いていたり葉がしおれていたりするなら、水を入れたバケツのなかに鉢の底を浸してください。
水不足が原因なら、そのまま約3時間~半日置けば、この方法でしおれていた葉や茎もしゃきっと元に戻るはずです。
ところが紫陽花は、水のあげ過ぎや直射日光の当て過ぎが原因でも枯れてしまいます。
水をあげすぎていたな…と思うときは、とりあえず土が乾くまで水やりをひかえましょう。
ただし、早く水分を抜こうと思って、直射日光に当てることは避けてください。
鉢のなかにある水分の温度が上昇し根が蒸れて、却って苗を傷めてしまいます。
また、すでに根腐れを起こしてしまっていると、回復するのは難しいかもしれません。
土の表面に水が溜まるほどあげるのはやりすぎ!
鉢の底から水が出たら、水を与えるのはやめて、土の表面が乾いてくるたびにたっぷりあげるようにしましょう。
元気な紫陽花なら、毎日土の表面が乾いてくると思いますよ。
日光に当てた方が育つのでは?と、日当たりのよい場所に置きっぱなしだと、水の蒸発も早くなり葉も焼けてしまうので枯れる原因となります。
もちろん日当たりや風通しのよい場所に置くのが最適なんですが、半日くらいは日陰へ移動させるようにしましょう。
日の当て方を変えてみても復活しない場合は、剪定(切り戻し)と植え替えをしてみましょう。
剪定と植え替えについてはつぎの項目で詳しく説明していきます。
枯れる時期じゃないのにしおれてしまう原因と対処法は?
紫陽花がしおれてしまう原因として、ざっとふたつの原因が考えられます。
ひとつは根腐れです。
先に書いたように、水のあげ過ぎで受け皿に水がつねに溜まってる状態だと、根が傷んで葉が落ち、枯れてしまいます。
このような場合は、株を鉢から出し根の状態を確認してみてください。
生命力が残っている根は白っぽい色をしていますが、根が黒くなっているものは根腐れを起こしています。
もうひとつは根詰まりです。
紫陽花は根の成長がとても早い植物なので、小さな鉢に植えていると根がびっしり詰まってしまいます。
また、お花屋さんで売っている鉢植えなどは、鉢が小さい方が花が大きく立派に見えるという理由で、無理に小さな鉢を使っていることも少なくありません。
水をやっても土にしみ込んでいかない場合は、根詰まりが原因の可能性が高いです。
こうなってしまったときはどうすればいいのでしょうか。
焦ってしまいますが、大丈夫です!
剪定や植え替えをすることで、元気な紫陽花に復活する可能性は十分あります。
水をやってもなかなか土が乾かない、水を吸っている気配がない場合は、まず鉢から株を抜いてみましょう。
根腐れを起こして根が黒くなっているなら、思い切って根腐れ部分をすべて切り落とします。
水はけのよい新しい土を入れた鉢に植え替え、根が少なくなった分、葉や茎を切り戻して株をコンパクトにしましょう。
土になじませるために水をやったあとは、根が定着するまで水の与え方に注意してくださいね。
鉢から抜いたら根が鉢の形いっぱいになっている場合は根詰まりです。
この場合は、根を1/3くらいになるまでバランスよく切り落とすだけでオッケー。
根腐れのときと同じように、水はけのよい土に植え込み、水をやったら植え替え完了です。
根の成長は早いので、花が咲き終わったら一回り大きな鉢に植え替えするほか、庭に植えてもよいでしょう。
紫陽花は花が終わったあと、毎年切り戻しをしないと花が咲きにくくなるので注意が必要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
綺麗な花がしおれてしまっても「枯れてしまった!」と諦めるのは早いようですね!
最近は、変わり咲きの珍しい紫陽花も増えてきて、母の日に紫陽花を贈るケースも増えているそうです。
大切な人から貰った思い出の紫陽花であればなお、大事に育てたいですよね。
冬の間は枯れ枝やバランスを見て剪定を行い、株の風通しをすっきりさせておきます。
来年の梅雨の季節もまた、美しい紫陽花を鑑賞したいですね!