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柿の品種一覧!生で食べる?干し柿にする?特徴に合わせた食べ方も!

食べ物

歯ごたえがよくてさっぱりした甘さが特長の、日本の秋を代表するフルーツと言えば、柿!

甘くなったころを見計らって食感を楽しむのもよし、柔らかく熟して甘さも最高潮のものを楽しむのもよし。

 

この時期を毎年楽しみにしている柿ファンも多いと思いますが、いざ、お店に買いに行ってみると、思いのほかたくさん種類があって迷ってしまった、なんてことはありませんか?

 

柿は意外と品種が多く、しかも品種ごとにオススメの食べ方がある、なかなか奥の深いフルーツなんです!

 

決定版、柿の品種一覧!

最近では店頭にもさまざまな種類の柿がたくさん並んでいてビックリします。

それもそのはず、柿の品種は全部で1000種近くあるそうなんです!

その1000種のうちのほとんどが日本産。

大まかに「甘柿」と「渋柿」、そして実によっては成熟時に渋みが残ることもある「不完全甘柿」に分類されます。

 

以下、代表的な柿の品種をご紹介します!

「甘柿」の品種

次郎柿(じろうがき)

大きく歯ごたえのある実が特長の柿で、愛知県と静岡県で主に生産され、愛知県豊橋市が生産量日本一です。

 

富有柿(ふゆうがき)

甘みが強く肉厚で、柔らかいのが特長の柿で、甘柿のなかでは最も生産量が多い品種です。

 

御所柿(ごしょがき)

奈良県御所(ごせ)市原産、甘柿のルーツとされている柿で、大和柿(やまとがき)とも呼ばれています。

甘みが強くて粘り気のある食感は、甘いものが貴重だった時代、幕府や宮中にも献上されていました。

 

「渋柿」の品種

蜂屋柿(はちやがき)

岐阜県美濃加茂市蜂屋町原産で、この柿から作られた干し柿は千年の歴史があるとも言われており、古くは朝廷や各時代の将軍にも献上されていたそうです。

 

祇園坊(ぎおんぼう)

広島県原産のやや晩生種、果実は大きく種がないので品質のよい干し柿になります。

 

市田柿(いちだがき)

14世紀ころより、現在の長野県にあった旧市田村で栽培されていた古い品種です。

紡錘形の小ぶりな柿で、あんぽ柿よりは若干固め、串柿よりは柔らかいのが特徴。

干しぶどうの3倍近いポリフェノールを含んでいるそうです。

 

刀根早生柿(とねわせがき)

奈良県天理市発祥で、普通の平核無柿より早く実をつける早生の優良品種。

炭酸ガスなどで渋抜き処理をした「合わせ柿」「さわし柿」として販売されており、豊富な果汁や強い甘み、適度に柔らかくなめらかな食感が人気です。

 

甲州百目柿(こうしゅうひゃくめがき)

日本各地で栽培されている大ぶりの柿で、古くから甲府盆地周辺で栽培されているのが名前の由来です。

ほとんどが干し柿として利用されています。

 

「不完全甘柿」の品種

筆柿

全国の生産量の95%が愛知県で生産されている、筆の形をしたような細長の柿で、糖度が高く濃厚な甘みが特長。

収穫した実は選別され、渋い実はアルコールで渋抜き加工を施してから出荷されます。

 

禅寺丸柿(ぜんじまるがき)

川崎市麻生区原産で、日本最古の甘柿の品種と言われています。

丸みを帯びた小ぶりの柿で種は大きく、実の部分が少ないため、新品種におされていましたが、現在ではワインや菓子などの原料として利用されているそうです。

 

蓮台寺柿(れんだいじがき)

三重県伊勢市で生産される、ごつごつとした大きめの柿。

きめが細かい柔らかな果肉と、とろけるような高い糖度が特長で、生産量が少ないため、ほとんどが三重県内で販売消費されているようです。

 

以上、代表的な柿の品種をあげてみました。

このほか、イスラエル産の柿である「シャロンフルーツ」など、変わり種の柿もあります。

 

柿の品種に合わせた食べ方を紹介!

柿は「甘柿」「渋柿」「不完全甘柿」の三つに分けられる、とご紹介しましたが、これらの違いとはなんでしょうか?

 

「甘柿」と「渋柿」の違いは、柿を食べた時に渋みを感じるかどうか、です。

渋みの原因となるタンニン(シブオール)には、不溶性のものと水溶性のものとがあり、「甘柿」に含まれるタンニンは不溶性ものなので、口に含んでも渋みを強く感じません。

しかし「渋柿」のタンニンは水溶性のものなので、渋みを強く感じるのです。

 

一方「不完全甘柿」は、一本の木に成る実でありながら、成熟時に甘柿になるものと渋柿になるもの、両方の可能性がある品種です。

実が成熟する過程で種ができると甘柿に、できなければ渋柿になります。

 

甘柿ならば熟せば生食できますが、渋柿種は、そのままでは渋くてとても食べられません。

では、渋柿はどのようにして食べればいいのでしょうか?

 

渋柿をおいしく食べる代表的な食べ方が、干し柿です。

皮を剥いてヘタに紐をくくりつけ、風通しのいい軒先などに干すと、2週間ほどで渋みが抜け、とっても甘い干し柿となります。

ちょっとだけ火で炙ると実が柔らかくなり、さらに食べやすくなりますよ。

 

また「渋抜き」を施すことでも、渋柿を甘くおいしく食べられます。

渋抜きの方法はいくつかあります。

 

焼酎などを柿に吹き付けてビニール袋などに入れ、柿の大きさにもよりますが、1、2週間ほど置いておく方法。

お風呂の残り湯(40℃程度)に一晩漬けて熟させる方法。

そのほか、米ぬかのなかに埋めておく方法や、皮を剥いて冷凍する方法などもあるそうです。

 

いったん渋みを抜いてしまえば、甘柿に負けず劣らずの甘みでとってもおいしいんです!

 

まとめ

最近ではさまざまなブランド柿が出回っていますが、店頭で売られている柿は品種に関わらず、どれもおいしく食べられるものばかりです。

ただ、柿は個人の家の庭に植えてあることが多い果樹で、庭に成った柿をいただく機会も多いものです。

 

いただいた柿が甘柿ならそのまま食べられますが、渋柿だとしたら干し柿にするか渋抜きをする必要があるということが今回分かりました!

 

また、生で食べるほか、料理の甘みに使ってみたり、お菓子に加えてみたりするのもいいかもしれませんね。

甘みが強いもの、なめらかなもの、さっぱりしたものなど、今年の秋は、お気に入りの柿を探してみてはいかがでしょう。

 

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