夏の空を見上げるイベントでは花火も華やかですが、七夕の日に天の川が見えると嬉しいものです。
恋人や友達、家族と、空を見上げて満天の星を楽しむなんてシチュエーション、よくありますね。
今回は、天の川を100%楽しむための方法を紹介いたします!
天の川の探し方!方角や時間帯や時期は?
ロマンチックな夜空を楽しむためにまず、天の川の探し方についてご紹介いたします!
天の川は、梅雨明けから夏の終わりにかけてが、とくに見えやすい時期なんです。
7月ごろは「東の高い位置」に、8月ごろは「頭上に近い位置」で、発見することができるはず。
19時から23時ごろが、とても綺麗に見える時間帯です。
時間の問題はクリア!でも、いざ見てみようと、家の周りで空を見上げても見えない!なんてことはないですか?
そう、天の川というのはとても光が淡いのです。
満月なんて出ようものなら、月の明るさで見えにくくなってしまいます。
街灯などの人工的な光があっても見えなくなってしまいます。
なので、都市部では見ることが少し難しいですね。
美しい天の川が見たいなら、街灯が少なく自然がいっぱいのある地域に行きましょう!
そして、月明かりに邪魔されない新月の日をしっかり選択しましょう。
時間帯も場所も、すべて整ったら、いよいよ天の川を観察しましょう。
天の川を見つけるための目印となる存在があります。
それは、「夏の大三角形」です。
夏の大三角形ってなんだっけ…?と思っている人、いませんか?
夏の空を見上げた時にひときわ明るく輝く3つの星、それが、デネブ・アルタイル・ベガの3つです。
一番明るく光っている星が、ベガ。織姫とされている星ですね。
その右下に少し暗く光っている星がアルタイル、彦星とされている星です。
その二星の間を、星が集まって白っぽくぼんやりと淡く光っている、まるで川のような帯があるはずです。
その帯のことを天の川と呼んでいるのです。
そう、天の川は無数に星が集まってできている集合体の光なのです。
そもそも天の川ってなに?
前述しましたが、天の川は無数の星の集合体…つまり、「銀河」なんですね。
実は「銀河」って、一年中どこでも見ることができるものなのです。
そして、天の川は地球を1周しているため、地球の周りをまわっているように見えるのです。
季節が合えば海外旅行に行った時、もしかしたら見ることができるかもしれませんね。
ところで、天の川にまつわるエピソードにはどういうものがあるのか、ちょっと気になりませんか?
天の川については、有名な伝説がありますね。
織姫と彦星の悲しい逸話について、簡単に紹介いたします。
織姫と彦星は、もともとまじめで働き者でした。
ですが、二人が出会ってからお互い仕事がおろそかになり、天帝にとがめられ天の川に挟まれたことで、逢えなくなってしまいました。
二人が勤勉に働いたなら、年に一度、7月7日だけ逢ってよいというルールが定められました…というお話です。
一方、英語では天の川のことをMilky Way(ミルキーウェイ)と言います。
これは、ギリシャ神話において、天の川を女神ヘラの母乳に見立てて、このように呼ばれているのです。
日本とはまったく違うお話になりますが、こちらも簡単に紹介しましょう。
ギリシャ神話にて、ゼウスが自分の息子のヘラクレスを不死身にするため、女神ヘラの母乳を飲ませようとしました。
ですが、自分の子ではないヘラクレスに、女神ヘラは自身の母乳を与えることを拒否します。
そのため、ゼウスは女神ヘラが眠っている間に、ヘラクレスに母乳を飲ませようと画策します。
女神ヘラが眠っている時にヘラクレスが母乳を飲んでいましたが、女神ヘラが目覚めてしまいヘラクレスを払いのけました。
その際に流れ出した母乳が天の川(Milky Way)になったとされています。
まとめ
さまざまな伝説や、お話が作られている天の川。
今後見ることがあれば「そんなお話もあったな」など思い出してみると、違った楽しみ方もできるのではないでしょうか。