美味しくて体にも良いブルーベリー!
自宅で育てられると聞いて、さっそく挑戦してみようと思ったものの、ブルーベリーってどれくらいの大きさの鉢に植えればいいのかわからない…
鉢のサイズが大きすぎると根腐りが起きやすくなるというウワサは本当なのでしょうか。
しかも、漠然としたサイズ感では「大きすぎる」といわれてもピンときませんよね。
せっかく育てるのなら、ちゃんと調べて美味しいブルーベリーを収穫してみましょう!
ブルーベリーにおすすめの鉢の種類と大きさ!
ホームセンターなどで購入できるブルーベリーの苗は、4号のポリポットに入っているものが一般的です。
苗から購入した場合、このような状態からスタートすることになります。
しかし、このまま育てて立派なブルーベリーの木に育つか?というと、答えはNOです。
育苗ポットのままでは根詰まりを起こし苗が大きく育たないので、購入した苗は少し大きめの鉢に植え替える必要があるのです。
また、ブルーベリーを鉢で大きく育てたい場合は、苗が育つごとに植え替えが必要になりますが、植え替えの目安は苗の年数で変わります。
毎年6センチほど鉢の大きさをランクアップしていくと、成長を妨げることなく根腐れの心配もせずスムーズに育てることができます。
鉢の直径は1号ごとに3センチ大きくなるので、購入時の4号ポットを一年生苗として、二年目で6センチプラスの6号サイズの鉢、三年目でさらに6センチプラスの8号サイズの鉢と、毎年2号ずつ鉢のサイズを替えていくようにしましょう。
ここまで読むと「結局大きい鉢になるなら、最初から大きい鉢にしておけば楽なのでは?」と思う人もいるかもしれませんね。
しかし、苗のサイズに合わない大きさの鉢に植えると、根が吸い上げる水が土の中にある水の量に追いつかず、根腐れの原因となってしまいます。
少しずつ大きな鉢に植え替えることで、細かな根をみっしり生やすことができますし、定期的に植え替えをすれば、病気や害虫がついていないかブルーベリーの様子もチェックできます。
鉢栽培のブルーベリー、上手に育てるコツ!
鉢の大きさの疑問が解決したところで、次はブルーベリーを上手に育てるコツをご紹介します!
意外と知られていないことですが、ブルーベリーの木は1本だけではちゃんと実をつけない植物なのです。
「自家不和合性(じかふわごうせい)植物」といい、違う品種の花粉で受精し、実をつけます。
ブルーベリーを育てるときは、同系統内で違う品種の苗を2株以上植えましょう。
苗の選び方
お店にたくさん並んでいる苗を見ても、初心者はどれがいい苗なのかわからないですよね。
ブルーベリーの苗は「根がビッシリ張っていて、新しい枝が出ている」ものを選びましょう。
“新しい枝”とは「根元から出ていて、太い枝である」ものをいいます。
根が張っていなかったり細く幼い枝しか生えていなかったりする苗は、雑草に負けて枯れてしまうこともあるので注意しましょう。
ブルーベリーに最適な土
ブルーベリーが好むのは酸性の土です。
ポットから鉢に植え替える時点で、酸性の土を用意してあげましょう。
酸性の土は、ピートモスと鹿沼土を5~10:0~5の割合で混ぜたものがベストです。
苔や植物からできた泥炭から作られているピートモスは水もちがいいので、ブルーベリーの栽培には最適なのです。
また、ブルーベリー用の土も販売されているので、そちらを使うのもおすすめです!
ブルーベリーの水やり
ブルーベリーは乾燥に弱いので、水やりは念入りにしてあげなくてはいけません。
鉢植えの場合なら、夏には毎日、春や秋には数日ごとに水やりをする必要があります。
地植えの場合は二週間に1回ごとに水やりをしましょう。
ブルーベリーの肥料
ブルーベリーを育てるうえで必要な肥料は、葉と枝の成長を促進する肥料である窒素、根の成長を促進するカリ、花や果実の成長を促進するリン酸の三つです。
窒素は8月下旬頃に、カリは2月頃に、リン酸は3月から4月の間に、それぞれ一回ずつ、土の中に混ぜたり土の上に置いたりしてブルーベリーに与えてください。
ブルーベリーの収穫時期
果実が大きく色づいてきたらいよいよ収穫です。
果実の色が全体的に青紫色になってから、さらに4日から一週間経ったあたりが収穫に最適な時期です。
軽くひねるようにして摘むと簡単に収穫できます。
収穫した果実は0度~2度くらいの低温に、通気性のある容器に入れて保存するのがおすすめです。
通気性のある容器に入れ冷蔵庫に貯蔵しておきましょう。
まとめ
ちょっとすっぱいけど、甘くて美味しいブルーベリー。
いっぱいとれたらお菓子にして、ジャムにして……なんて、果実のことばかり考えてしまいますが、まずは苗を立派に育てるところから始めましょう。
苗のサイズに合った鉢に一年ごとに植え替えて、ブルーベリーにとって最適な環境を整え、ぐんぐん成長!させましょう♪