寒い時期や暑い時期はエアコンに頼りきりになるため、必然的に部屋を閉め切ってしまいがち。
「このままでいいのかな?換気したほうがいいかのな?」と考えることはありませんか?
でも、ドアや窓を開けて、冬の寒い空気や夏の暑い空気を室内に取り込みたくない!
花粉が入ってくる心配もあるし、空気清浄機を使っているなら問題ないのでしょうか?
今回は、部屋の換気は必要なのか、上手な換気の方法などについて紹介していきます。
部屋の換気って本当に効果あるの?
ドアや窓を開放して部屋の空気を入れ替えたほうがいいと言われても今ひとつピンとこないのは、空気が目に見えないから、というのが大きいと思います。
けれど、室内の空気のなかにはいろいろなものが浮遊しているんです。
室内の空気が含んでいるものについて、また換気することでどんな効果があるのかあげていきます!
ホコリ
空気中にはたくさんのホコリが含まれています。
ホコリのなかには小さな雑菌がくっついていて、病気の原因になることも。
換気をすることによって、空気のなかのホコリも、ホコリに付着している雑菌も外に追い出されます。
ニオイ
部屋を閉め切っていると、体臭や生活臭など、さまざまなニオイが室内にこもってしまいます。
ところが部屋のなかにずっといると鼻がニオイに慣れてしまって、気づけなくなりがちです。
他人の家にお邪魔したとき、その家独特のニオイに気づくことはありませんか?
自宅でも、外から戻ったときは異臭を感じやすいものです。
不快なニオイも換気をすればきれいさっぱり!
有毒ガス
換気しないことで一番怖いのは、目には見えないけど身体に有害な物質が充満することです。
とくに冬の間、石油ストーブを利用している家では、定期的な換気が絶対に必要!
不完全燃焼で発生する一酸化炭素などの有毒ガスも、部屋を換気することにより人体に影響が出る前に防ぐことができます。
また、気密性の高いマンションなどでは長時間換気を行わないと、人間の呼吸などから吐き出された二酸化炭素が溜まり、眠くなる一因とも言われているそうです。
仕事中眠くなったら、窓を開けて換気するのもいいかもしれませんね。
ダニ
ダニは適温で空気の動かない、閉め切った部屋が大好き!
目に見えないダニを防ぐためには部屋を換気して、ダニの住みにくい空間にすることが大事です。
湿気
水周りはもちろんですが、人間の身体や燃焼器具などから出た水分は、湿気となって室内に溜まっていきます。
部屋を閉め切っているとそれらが結露となり、カビが発生する原因になることも。
室内の結露やカビは壁を傷めるだけでなく、身体にも有害です。
適度な換気を行うことで乾いた空気を取り入れ、室内に溜まった湿気を追い出すことができます。
また、とくに新居の場合、部屋を閉め切っているとシックハウス症候群になるおそれがあります。
シックハウス症候群とは、接着剤や塗料、防腐剤などに含まれる化学物質で汚染された空気を吸ってしまうことで、呼吸器疾患や体調不良を発生させる病気です。
最近の建物は気密性が高いため、新築の家に住む場合は意識的な換気をおすすめします。
部屋を換気して空気を入れ替えるだけで、さまざまな効果があるとは驚きですね!
しかし、むやみに窓を開けるだけでは「換気」の効果があるとは言ないのです。
次は、効果的な換気の方法をご紹介します!
部屋のなかに空気を流そう!効果的な換気のしかた
「寒いし(暑いし)、ちょっと窓を開けておけばいいよね」と、少しだけ窓やドアを開いても、思うように空気は流れてくれません。
換気のポイントは、「空気が流れやすいようにしてあげる」こと!
窓やドアを1か所開けるだけではあまり意味がないのです。
きれいな空気を取り込む「入り口」と、汚れた空気を追い出す「出口」を用意するイメージで、2か所以上の開放口を作るのがコツ。
ただ、むやみに窓をふたつ開けても、やはり効果は薄いです。
効率よく空気を流れさせるには、いくつかのポイントをおさえておきましょう。
部屋の対角線上に入り口と出口を作る
対角線上に入り口と出口を作ると、空気がスムーズに流れるうえに、部屋の中心を空気が流れていくため、すみずみまで換気をすることができます。
高いところと低いところの窓を開ける
部屋の対角線上に窓やドアが無い場合は、開放する窓に高低差をつけましょう。
空気は温度が高いと上へ、低いと下へと移動するため、高いところと低いところの窓を開けることにより、空気が自然と移動してくれます。
入り口の窓はなるべく小さく、出口は大きく開ける
空気は狭い入り口から広いとこに流れ込むときほど勢いが増します。
この性質を利用することで、効率よく空気を移動させることができるんです。
ワンルームマンションなど、窓がひとつしかない部屋の場合は、換気扇を利用しましょう。
また、換気をする時はなるべく湿度が低い時間に行うのもポイントのひとつです。
せっかく新しい空気を取り込むのに湿気を帯びていると、換気をした意味がありませんものね。
湿度が低い時間帯は12時から16時ごろと言われていますが、夏場は湿気に加えて空気の温度も問題になってくるので、夕方に行うのもよいかもしれません。
換気は、2時間に1回、5分から10分と短い時間で充分です。
部屋の温度に影響するほど長時間窓を開けておくと、ふたたび適温に戻さないといけなくなるので、あまりおすすめしません。
まとめ
冬の寒さや夏の暑さ、春や秋は花粉対策と、部屋を閉め切ったままの時間って案外多いですよね。
空調の効いた快適な空間を維持していたい、外の気温に左右されたくないと、ついつい思ってしまいがち。
でも、たった5分換気をするだけで、新鮮な空気で室内をリフレッシュできるのです。
気分がスッキリするのなら、ちょっとだけ我慢して、部屋に呼吸をさせてみてはいかがでしょうか?