納豆は身体によいといいますが、独特のニオイのせいで納豆が苦手な子どもも多いですよね。
「タンパク質を効率よく摂れるし、納豆のネバネバは身体にいいらしいから子どもにも食べさせたいんだけどなぁ…」と思っているママもいるかもしれません。
そこで今回は、納豆に含まれる栄養や、あのネバネバについて、さらには納豆を効果的に食べる方法など、紹介していきます。
納豆のネバネバの成分は!?納豆がもたらす栄養効果を解説!
納豆のネバネバ成分は身体によいといいますが、ではあの「ネバネバ」は一体なんなのでしょう?
ここではネバネバの正体や、納豆がもちらす栄養効果について紹介していきます。
納豆のネバネバは納豆菌が生んだもの!?
納豆は蒸した大豆を納豆菌によって発酵させて作る発酵食品ですが、あのネバネバは納豆菌だと思っている人も多いのでは?
じつはちょっと違うのです。
納豆菌は大豆中に含まれるタンパク質を食べることで増殖し、大豆から納豆に変化する過程で「ポリグルタミン酸」という成分を生みだします。
ネバネバの正体は、この「ポリグルタミン酸」なんです。
ポリグルタミン酸のなかには、血栓分解促進に効果があるといわれる「ナットウキナーゼ」という酵素も含まれています。
ポリグルタミン酸はネバネバ成分のほか、納豆の旨味成分でもあるので「納豆はよくかき混ぜてネバネバさせる方が美味しい」という都市伝説は、あながち嘘でもないのです。
ポリグルタミン酸が多いほど納豆のうま味が際立つわけですね。
ネバネバアップはもうひとつの成分で
納豆のネバネバ成分であるポリグルタミン酸は、もうひとつの成分が加わることでさらにネバネバがアップします。
納豆菌がタンパク質を分解してつくるネバネバ物質は、ポリグルタミン酸と、糖の一種であるフラクタンという成分でできています。
フラクタンは納豆のネバネバを安定させる働きを持っているのです。
納豆をかき混ぜると糸を引きますが、この糸をまとめているのがフラクタンなんですね。
フラクタンに含まれる豊富な食物繊維は、腸から納豆菌のタンパク質と一緒に吸収されるため、便秘がちの人にもおすすめの食品です。
代謝をよくして、さらにネバネバに含まれる食物繊維が届くのでそういわれているのが理由です。
ほかにも食物繊維は脂質や糖分の吸収をおさえる役割があるので、生活習慣予防にも期待出来ます。
だからこそ小さいうちから納豆を食べさせることをさせておくと、様々な栄養がとれるので、ぜひとも慣れさせておきましょう。
納豆の栄養を効果的に摂る食べ方はこれ!
納豆に含まれる成分を知っても、正しい食べ方でちゃんと栄養素をとらなければ意味がありません。
なので、今回は納豆の正しい食べ方とダメな食べ方についても併せて紹介します。
納豆の正しい食べ方とは?
納豆の栄養素を正しくとるためにも美味しく食べるためにも、まずは何回かき混ぜるかが重要になってきます。
では何回かき混ぜるのがよいのかというと、200回ほどかき混ぜるのが一番の理想だそうです。
実際200回かき混ぜてみると、粘りが泡立ったようになって口当たりも滑らかになります。ですが、さすがに200回もかき混ぜるのは大変です。
なので納豆の栄養素と成分を正しくとりたいなら20回から50回を目安にするとよいそうです。
しかし納豆は混ぜれば混ぜる程粘り気は増しますし、その分フラクタンも多く出てきます。
200回までならかき混ぜても大丈夫と覚えておきましょう。
そしてもう一つ気をつけたいのはタレとからしを入れる順序です。
このタレとからしをどう入れるかによって、ポリグルタミン酸やフラクタンなどのほかの成分が多くとれるかに関わってきます。
ポリグルタミン酸は水分と結合しやすいという特徴があります。
なのでよく混ぜてからタレやからしを入れると、ポリグルタミン酸が水分と結合しにくくなり、より成分や栄養素を取り入れることができるのです。
ほかにも混ぜた後にタレを入れた方が、断然口当たりや風味もよくなるそうです。
納豆の弱点は「熱」
納豆を食べる時にやってはいけない食べ方は熱々の白米の上に乗せて食べることです。
日本では納豆を食べる時はご飯の上にかけて食べるのが普通ですが、実はこの熱々のご飯が納豆に含まれるナットウキナーゼの効果を弱めてしまうのです。
最悪なくなってしまうこともあり、それではせっかくの成分が吸収されません。
しかし逆に空腹状態で納豆を食べてしまうことも、あまり良くないです。
納豆は胃酸などに弱いので、胃酸によってあっと言う間に成分は胃の中で溶かされて、腸に届かなくなります。
理想としては少し冷めたご飯の上に納豆を乗せて食べることが正しい食べ方になります。
まとめ
「納豆のニオイやネバネバが嫌」という人は一定数いるもの。
けれど、納豆は昔から日本人の健康を支えてきた栄養素の高い食べ物です。
納豆のネバネバは、納豆に含まれる成分のひとつで、ネバネバこそが身体にいいものだったんですね。
まあ、身体にいいからといって、納豆が苦手な人がネバネバやニオイをすぐ好きになれるとは思えませんが…
納豆を食べるときは、今回の記事を参考に、栄養を効果的に摂れる食べ方を意識してみてくださいね!