メールや電話が主な連絡手段だった数年前に比べ、最近はほとんどの方が連絡手段としてLINEを使っています。
トークが相手ごとに表示され、チャット形式のように見やすく、使いやすい便利なツールです。
また、自身の連絡先に登録されている電話番号と同期をすれば、自動的にLINEでも連絡できるようになる便利な機能などもあることから、多くの方が主な連絡手段として使っています。
そんな便利なLINEですが、突然全く知らない見ず知らずの人から「友だちに追加されました」という通知が届いた、あるいはトークが送られてきた、なんてことはありませんか?
「もしかして、情報が漏れてる?」と、心配にもなりますよね。
ここでは、なぜ全く知らない人から突然連絡がきたり、友だち追加がされたりするのか、その原因や仕組みについてご紹介します。
LINE ID 検索で知らない人から友だち追加やトークが来る理由
ご存知の方も多いと思いますが、LINEでは一人一人に個別のIDが設定されています。
自分でわかりやすいものや、覚えやすいものを設定することもできますが、LINE IDは全員違うものとなっているので、自分と同じIDの人は存在しません。
たくさんのLINE利用者がすべて違うIDなので、なかには一文字だけ違う人や、数字が一箇所だけ違うなど、とても似たIDの方も存在するわけです。
つまり、友だちのIDを検索しようとして入力ミスしてしまっても、間違えて入力したIDが表示されてしまうケースもあるのです。
また、既存の英単語のようなワードをIDにした場合、不特定多数の人から検索されやすく、知らない人からアクセスされる確率が高くなります。
さらに、SNSアカウントと同じものを、「覚えやすいから」という理由でLINE IDに設定しても、推測で簡単に検索されてしまうのです。
ここまでは英数字で設定されたIDの話をしてきましたが、このID検索は電話番号を入力しても、アカウントを探し出すことができます。
電話番号もID同様、すべて別の番号になるので、どこか一桁を間違えてしまうだけで、ほかの人の番号へ誤送信される可能性があります。
このような理由から、間違えて入力してしまったり、手当たり次第入力したりする人は、知らない人を簡単に見つけ出すことができてしまうのです。
LINEで知らない人からID検索で登録されない対処法
ではどうすれば、迷惑業者や見知らぬ人からのID登録を避けることができるのでしょうか。
いくつかの対策を紹介しましょう。
電話番号が検索されないように設定する
LINEのメニュー→設定から「友だち」という設定画面を開くと、「友だちへの追加を許可」という項目が出てきます。
ここをオフにすると、自分の電話番号がID検索欄に入力されても、自分の情報が表示されないようになります。
これを行うと、万が一、自分の電話番号を入手した第三者がID検索をしても、自分のアカウントは表示さないので安心です。
ただし、この設定はすべての人に適用されますので、本当の友だちに電話番号を教えても検索できなくなってしまうので注意してください。
「ID」が検索されないようにする
メニュー→設定→プライバシー管理と進むと「IDで友だち追加を許可」という項目が出てきますので、こちらをオフにします。
これを行うことで、自身のIDを「ID検索」されたとしても、自身のアカウントは表示されなくなります。
こちらも電話番号と同じく、友だちがIDから検索しても表示されないので、注意してください。
これら2つの設定をしたあとで「友だち登録」をしてもらうには、一旦設定をオンにしてから再度検索してもらうか、自分から友だちをID検索する必要があります。
友だちに登録した人以外からのメッセージを一括拒否する
メニュー→設定→プライバシー管理と進み「メッセージ受信拒否」の項目をオンにすることで、今友だちになっている人以外からのメッセージをすべて受信拒否することができます。
この設定をオンにすると、友だちがLINEアカウントを新しく作り直した場合、受け取ることができなくなるので注意してください。
まとめ
連絡手段が便利になる一方で、面倒な手続きが増えるのは仕方がないことなのかもしれません。
ですが、自分で対策をとることで、より便利に使いこなすこともできます。
また、「覚えやすいから」と、IDをほかのSNSと同じものに設定すると、情報漏えいにもつながりかねません。
これは、パスワードなどにも言えることです。
便利アイテムをうまく使いこなせるように、日頃からしっかりと知識を習得しておきたいですよね。