新年度がスタートし、新入社員はもちろん、ついに部下ができた“新人”上司も、慣れるまではドキドキですよね。
でも、部下ができて誇らしい反面「どうやって部下を扱えばいいのか?」という不安も…。
迂闊な声掛けはパワハラと受け取られてしまう時代、どうやって部下と接していけばいいのでしょうか。
今回は、とくに「褒め言葉」にスポットを当て、部下の能力を引き出し、スムーズに仕事を運べるような声掛けのポイントを紹介していこうと思います。
ビジネスシーンで有効な褒め言葉!
いざ部下を褒めようと思っても、どんな言葉がいいのかと、迷っているうちに、声を掛ける機会を逃してしまうこともあるのでは?
「褒め言葉」と言っても、相手の受け取り方次第でニュアンスが違ってしまいます。
部下のやる気を引き出せるような、ビジネスシーンで有効な声掛けを、いくつか紹介します。
部下の失敗!どう声を掛ける!?
頑張って仕事をしているつもりでも、時にはうっかりミスも起こってしまいます。
思わぬ失態に部下は落ち込んでしまうことでしょうが、訳も聞かず頭ごなしに怒鳴りつけるのはNG!
「自分は何もできないんだな…」なんて自己嫌悪に陥っている人間に、追い打ちをかけるのは逆効果です。
もちろん、悪かったところは見直しながら、部下の意見やアイディアにみるべきところがあるなら、積極的に汲み取ってあげましょう。
仕事に対する姿勢を認められれば、部下にとってはなによりの励ましになります。
また、その場しのぎに励ますより、部下の長所を見極め、アドバイスを与えながら育てていく方が、仕事に取り組む熱意も違ってくると思います。
済んでしまったことは蒸し返さない
合理的に仕事を進めていく上で大切なのは、「どうにもならないもの」に時間をかけないことです。
多少のトラブルはあったものの、部下に任せた仕事が、結果的には上手くいったとします。
そこで、成果を褒めず、起きてしまったトラブルだけ取り上げて「どうして起こったんだ」と責めるのは、いい声掛けではありません。
起きてしまったトラブルを元に戻すことはできないからです。
トラブルについて指摘するなら「どうして」ではなく「どうすれば」。
今後どうすれば同様のトラブルを回避することができるか、部下に考えさせたり適切なアドバイスを与えたりするのが、よい上司と言えるでしょう。
もちろん、仕事の成果は褒めてあげてくださいね。
新人ならではのフレッシュさから学ぶ
クライアントや他部署との打ち合わせにも同行させる機会があると思います。
入社間もない部下であれば、仕事に慣れないうちは不安でいっぱいかもしれません。
それでも、状況をみながら積極的に発言させてみましょう。
フレッシュマンならではの勢いのよさや若々しさは、マンネリ化した打ち合わせの場に新鮮な空気を運んでくれるかもしれません。
場をこなすことで、部下の対人スキルもアップすることでしょう。
ただし、失敗はしっかりフォローしてあげましょうね。
褒める言葉をビジネスシーンで有効的に使うタイミングは?
円滑に仕事を進める上で効果的な声掛けですが、ではどのタイミングで声掛けをすればいいのでしょうか。
第一のタイミングは、仕事や会議などが終わったあとです。
仕事をひとつ済ませたあとは、ああすればよかった、こうすればよかったと、誰もが考えてしまうものです。
このタイミングで、ねぎらいの言葉とともに「今回はこうだったが、次回はこうしよう」と声を掛ければ、前向きな気持ちで次の仕事にとりかかることができるでしょう。
そういう意味では、大事なアフターケアと言えるでしょう。
第二のタイミングは、なにげない時の気づきに対する声掛けです。
休憩時間や勤務時間外などでも、「いいな」と思った部下の言動には、その都度肯定の言葉を掛けてみましょう。
仕事中にあまり声を掛けられると、気が散って集中できない人もいます。
日常のなにげないことでも、気づいた時点ですぐ「褒め」れば、部下の方も「いつも気に掛けてくれている」と、それが自信になったり安心できたりするものです。
ただし、勤務時間外にあまり長時間「拘束」するのは、部下に嫌われる原因になってしまうので、ほどほどに。
まとめ
効率良く仕事を進めていくのも、部下を引っ張っていくのも、上に立つ者の柔軟性が必要です。
たった一言の褒め言葉で、仕事に対する意欲はまったく変わってくるものです。
上手く褒めることで、チーム全体のビジネススキルを高めていきましょう。