寒~い冬を乗り越えるため、エアコンに頼りっぱなしになると、今度は「乾燥」が心配になってきます。
エアコンをつけていると、どうしても室内が乾燥し、カサカサ肌の原因になったり喉がイガイガしたりと、身体にさまざまな悪影響を及ぼします。
髪だってパサついて広がりやすくなりがち。
さらに、口や鼻の粘膜が乾燥することで、風邪やインフルエンザにかかりやすくなる恐れも!
室内の乾燥から身を守るには、湿度をあげる必要がありますが、さて、どうすれば適度な湿度を保てるのでしょうか?
今回は、温度と湿度の関係について紹介していきます。
冬の湿度平均
気象庁によると、東京の平均湿度は50%前後だそうです。
数字だけみるとそんなに低いようには感じませんが、これには「温度」が大きく関係しています。
湿度とは、空気中に含まれる水分の比率を数値化したものですが、空気中の水分(水蒸気)は、温度によって含有できる限界量が違うのです。
温度が高いほど空気が含む水蒸気量の限界は大きくなるため、例えば湿度50%といっても、夏より冬の方が空気中の水分が少なく、乾燥した状態になってしまいます。
では、エアコンを使用して室温を上げるとどうして乾燥するのでしょう。
エアコンは、温風で空気を直接暖めて部屋の温度を上げます。
つまり加湿せず、空気中の水分量はそのまま室温だけを上げることで、湿度が下がってしまうのです。
エアコンで室内を温めるときは加湿も行い、40~60%を目安に適度な湿度を保ちましょう。
冬の湿度を上げる方法5つ
部屋を加湿したくても加湿器を持っていない!すぐには購入できない!
という人のために、加湿器がなくても素早く部屋を加湿できる、5つの方法を紹介します。
お金もかからず、家事のついでにもできるような簡単なものばかりなので、ぜひ試してみてくださいね。
お湯を沸かす
やかんや電気ケトル、鍋などでお湯を沸かし蓋をあけて蒸気を発生させます。
沸騰時に発生する湯気を利用して加湿する方法ですね。
お湯は沸かしたままにしておく方が効果的ですが、そのまま置いておくのは不安……という人は、火を止めても一定の効果があります。
濡らしたタオルを振り回す
いちばん手っ取り早く湿度を上げる方法です。
バスタオルなどの大きめのタオルを濡らして水が滴らない程度に絞り、部屋の中でぐるぐる振り回しましょう。
タオルはそのまま室内で干して、さらに加湿効果を狙いましょう。
霧吹きを使用する
霧吹きに水を入れ、カーテンや絨毯などの布類にふきかけます。
やりすぎてしまうとカビの原因となるため、水の量には十分注意しましょう。
アロマオイルを数滴加えると、虫よけ効果やリラックス効果なども得られます。
洗濯物を干す
家事のついでにできる方法がこちらです。
洗った洗濯物をそのまま干すだけで、一気に部屋の中を加湿することができます。
部屋干しの臭いが気になる場合は、部屋干し用洗剤の使用をおすすめします。
部屋を水拭きする
こちらも家事のついでにできる方法です。
部屋のお掃除もかねて、床や家具などを水拭きしましょう。
水拭き掃除は加湿だけでなく、部屋を清潔にすることで雑菌やウイルスなどの侵入を防ぐ効果もあります。
除菌効果のあるスプレーを使用するのもおすすめです。
まとめ
加湿器がなくても、部屋を加湿する方法は結構あるんですね。
最近では便利な加湿グッズも、いろいろ販売されています。
冬がくるたび乾燥に頭を悩ませていた人は、今回紹介した方法を試してみてくださいね。
手軽な乾燥対策で、快適な冬を過ごしましょう♪