子供たちの、おもちゃの取り合い。
最初は仲良く、一緒に遊んでいたはずが、
いつの間にか、不穏な空気が。
・・・と思ったら、大ケンカに発展!
泣くわ、お互い譲らないわ、
頭が痛くなってきそうになります。
これって、様子見たほうがいいのかな?
タイミング見て、仲裁に入るべき?
毎度のことながら、親として悩みどころ。
どんな対応が、子供のためにいいのかな?
皆さん、考えてしまうと思います。
そんな時の為に参考にしてください!
おもちゃの取り合いで兄弟喧嘩の対応はどうする
人数が多いと、それはもう大変。
親も思わず、一瞬、現実逃避して、
遠い目になってしまいます。
実は、年齢ごとに対応の方法って変わるんです。
【 0歳から1歳半前後 】
おもちゃの取り合いが始まります。
でも、叱らないで見守っていて下さいね。
おもちゃで叩いたりして、ケガをしたりさせたりしたら、
ほんの些細な傷だとしても、
親同士、大変なコトになり兼ねません。
「ん??」と感じたら、そっと子供の近くに行って、
優しく制止してあげましょう。
- 相手の子、うちの子より年上なのに押した!
アグレッシブにならずに、ちょっと深呼吸。
自分の子より年上とはいっても、
相手の子も3歳くらいの場合が多いです。
女の子だと、見た目はもっとお姉さんに見えても、
実際は2歳半くらいだったり、よくあります。
決して、攻撃の感情で押したのではなく、
ただ、自分のものを守っただけ。
そういった場合がほとんどです。
押したらどうなるか、
後ろに何があって、ぶつかったらどうなるか?
そこまでのことは、まだ分からない年齢なんです。
だから、もしそうなっても、
相手の子を叱ったところで、解決なんてしないんです。
自分の子がしてしまったなら、
フォローはしっかりしましょう。
- 泣いちゃったよ!?
子供たちが泣き出しちゃうと、
どうしよう!?なんて、あたふたしてしまいそうになります。
慌てずに、おだやかに。
「あ!これって何だろう?」なんて言いながら、
他のおもちゃを出して、親も、興味深々状態で子供の目の前に。
1歳半前後までだと、
執着心が他に逸れやすいので、
新たに登場したおもちゃに、意識がアッサリ移ったりします。
【 1歳半前後から3歳前後 】
少しずつ、ほかの人のものと、
自分のものの、区別がつくようになってきます。
「取られちゃったら、相手のものになっちゃう。」
区別がつくようになったぶん、
そんな意識も芽生えてきます。
だからこそ、「貸して」って言葉も、
意味が分かったうえで、言えるようになるんですね。
でも、自分のものとの区別がつくようになった分、
もう、他のおもちゃ登場!で、ケンカは止められません。
「叩いちゃいけないよ。」
「攻撃しちゃいけないよ。」
そういった事を、教え始めていくべき時期なんですね。
ちゃんと言葉で言えるように。
もちろん、ちゃんと出来たら、
親にとってどんな些細に感じる事でも、褒めてあげましょう。
よくできたね!よくガマンできたね!
褒められると、子供は自信がつきます。
もしも、
これはちょっと・・・って行動があったなら、
「こんな時は、どうすればいいかなぁ?」
そんなふうに一緒に考えて、
子供が分からないようなら、
教えてあげるようにしましょう。
【 3歳前後から4歳前後 】
保育園や幼稚園に通いだす子も、増えてきます。
この頃になると、自分が何をやったか
自覚できるようになってきます。
でも遠まわしな言い方じゃ、子供には伝わりません。
事実をストレートに伝えるコトが大事。
自分の子がおもちゃを取ったら、相手の子が泣いちゃった。
そんな時には、その事実を子供に伝え、
「○○も、おもちゃ取られちゃった時があったよね?
あの時、どんな気持ちになったかな?」
・・・などというように、
自分自身の経験を思い出させ、重ね合わせることを教えます。
自分が取られたとき、本当はどうして欲しかった?
子供が答えたら、
きっと△△ちゃんも(くんも)、
同じ気持ちになったかも知れないね。
そんなふうに、
子供自身の経験した記憶と、重ねてあげましょう。
そうすることで、
ほかの人にも「悲しい」「つらい」気持ちがある事、
ほかの人にも、心や気持ちがある事を、
子供は学んでいくんですね。
子供はどうしておもちゃを取り合うの⁉
「お兄ちゃん(お姉ちゃん)なんだから、譲ってあげなさい!」
兄弟でも上の子供だった人は、
そう言われてブスーッっとしながらも、
渋々ゆずった記憶がある方も、いるのではないでしょうか。
私もよく言われていました。
でも子供ながらに、理不尽さを感じました。
お気に入りで、先に自分が使っていたなら尚更。
怒られるから、渋々でも渡すけれど、
子供なりに、色々な気持ちを持つものです。
【 子供の心が成長している証拠】
生後半年くらいまでは、
おもちゃを取られて無くなっても、
ただ単純に、無くなっちゃった、って感覚。
それが生後8カ月くらいから、
「これは自分のもの!」って、独占欲や執着心が芽生えてきます。
早くても2歳、3歳くらいまでは、
ほかの人のものと、自分のものとの、区別もつきません。
児童館などに行っても、
気に入ったものは、自分のもの!ってなっちゃうんです。
でも、大抵一緒に遊ぶのって、
だいたい近い年齢の子供たち。
みんながみんな、気に入ったら自分のものっ!になっちゃう。
お互いに「自分のもの」だと思っているんだから、
もう当たり前のように、ケンカになります。
だって、自分のものを取られちゃったんですから。
まとめ
いかがでしたか?
子供たちのケンカが始まると、
親としては、テンション急降下してしまいます。
あ~・・・またか・・・って。
でもそこは根気よく行きましょう!
おもちゃの取り合いも、
子供がしっかり成長している証拠。
親がどんな対応をするかで、
子供の心の成長にも、大きく関わるんですね。
おもちゃの取り合いが始まったら、
子供の心を育てるチャンス到来!なんです。
ここで叱ってしまっては、
叱られる!コワイ!って気持ちだけが、
強く残ってしまうもの。
こんな時こそ、大人の余裕のみせどころ。
優しく、さとすように、
年齢によっては、子供の意見を引き出すように、
子供とゆっくり向き合ってみましょう。
優しい気持ち、相手を思いやる気持ち。
しっかりお子さんに伝わりますよ。