黒い洋服は、お洒落なコーディネイトには欠かせないアイテムの1つですが、残念なことに色あせすると途端に見苦しくなってしまいます。
しかも、どうしたことかお気に入りの洋服に限って色あせが目立ったり。
お気に入りなだけにヘビーローテーションしてしまうのでしょうがないことなのでしょうが、やはりどうにかして復活させたいと考えるのは当然でしょう。
だって、もう一度着たいから!!
というわけで、今回のお話は黒い服の色あせを復活させる裏技と、その効果についてです。
参考にしてくださいね。
黒い服の色あせを復活させる方法!その効果とは!?
<木綿の洋服の場合>
素材が木綿の場合、それほど色落ちしていない状態のであれば、洗濯する際のすすぎの段階でビールをコップ1杯入れると復活できます。
ビールを入れた水に漬けこむのも、ある程度復活するでしょう。
ですが、炭酸が抜けていないビールの方が効果が出やすいというのが難点。
炭酸が抜けていない状態というのは、ビールを開けて間もない状態です。
残り物でよければ昨晩の飲み残しを利用できますが、開けて間もない状態となると、タイミング的に難しいですよね。
色落ちの激しいものには効果が薄い上、洗濯の度にビールを使うのは、あまり現実的ではない気もしますが、お気に入りの洋服のためなら・・・と思えばやむを得ないところでしょうか。
<ウール素材の洋服の場合>
ウール素材の場合、ビールではなくほうれん草のゆで汁を使います。
ほうれん草のアクがシミや皮脂汚れを落とすため、ウールの元々の色が冴えてきます。
ただし、こちらもほうれん草をゆでるタイミングとのかねあいがあるので現実的ではないところもありますが、数日間であれば冷蔵保存ができるので、ほうれん草を調理する際にゆで汁をとっておくといいですね。
木綿とウール素材に関しては身近な食品で復活させる方法を紹介しましたが、全体的におすすめなのは、市販されているダイロンという染料を使っての方法です。
次の項で詳しく紹介していきましょう。
黒い服の色あせを復活させる方法は染料で染め直す!
先述したように身近な食品を使って復活させる方法もありますが、市販の染料を使って染め直すのも、場合によっては有効です。
ただし素材によっては染まらなかったり、柄が綺麗に残らなかったりと色々とリスクがありますので、自分で染める際は染料の注意書きや染める服の素材についての確認を行って下さい。
今回紹介するのは、手芸店などで販売されているダイロンという染色剤です。
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手ごろな価格でキレイに染色ができますし、だいたいのお店で手に入れることが出来ることも手軽で人気の理由となっているようです。
繊維によってはキレイに染まらない場合もありますので、説明書を良く確認しながら対象の洋服に使用可能かどうかを確認しましょう。
用意するのは染料の他に次の程度で済みます。
・大きなバケツと
・お湯
・塩
・すすぎ用の水
・染色中に布地をかき混ぜるトングとゴム手袋
手順も簡単です。
手順1
バツにお湯と塩、染料を投入して20分ほどかき混ぜながらつけ置きする
手順2
10回ほどすすぐ
手順3
お湯に定着剤を入れ、衣類を15分ほどつけ置きして色を定着させる
手順4
脱水して陰干しして乾いたら完成
※日に当てることは色あせの原因となるので注意してください
かなり深い黒色に染まるようですが、この黒がどれくらいの期間で残るかは分かりません。
染め変えのサービスを行っているネットショップもありますが、やはりある程度のリスクは最初から承知しておかなければならないようです。
ただ、素人が染めるよりは遥かにリスクの度合いが低いので、自分で染色する自信のない場合はこのサービスを利用することも考えてみても良いかもしれませんね。
なお、布地を黒に染める際、色に深みを出す為に最初は赤く染めてから次に黒く染めるという手法があります。
また、黒いカラスも良く羽を見ると緑や紫など複雑に色が重なっているものです。
元々黒という色は無彩色で、色の三原色を全部重ねた時に出来ます。
だから、黒が色あせると赤や黄色、青とは違った不安定な色に変わる上、元々の黒への復活が非常に難しいのです。
プロの染色でもキレイな黒に染めるのは難しいというのは良く聞く話です。
ちなみに墨汁を使っても布地は真っ黒には染まりません。
こうしてみると、衣類の色あせに対する対応は、色あせしてからの染め直しではなく、普段の手入れをきちんとすることの方が重要のような気がします。
次は、色あせしないための対策についてまとめていきましょう。
衣類を色あせさせないための対策とは!?
まず、どうして衣服は色あせてしまうのでしょうか。
色あせの原因から考えてみましょう。
衣服が色あせる原因は主に紫外線や汗・皮脂などとなります。
紫外線がもたらしてしまう影響は衣類だけではないのです。
例えば本も長時間日光に当たっていると日焼けして変色を起こしますよね。
また、家具や家の壁、屋根などの建築資材にも影響を及ぼします。
我が家では、窓際に置いている家具が日の当たらない家具よりも変色しているのが明らかにわかります。
紫外線には、染料や素材と化学反応を起こす作用があるので特に注意が必要です。
また、汗や皮脂汚れには、タンパク質や尿素などの成分が含まれています。
これらの成分が洋服についたままだと、衣類の染料を分解してしまい変色が始まってしまいます。
痛まないように洗濯の回数は多くしたくない、という気持ちもわかりますが、汗や皮脂汚れがついたままの洋服を放置することも、衣類の劣化を早めてしまうだけなので気をつけましょう。
これらの原因をふまえて、色あせの防止策について紹介していきましょう。
色あせ防止策としては以下のことを守りましょう。
- 一度でも着た洋服はすぐに洗濯する(汗・皮脂汚れ対策)
- 表地が傷まないように、裏返してから洗濯をする(紫外線対策)
- 干すときも裏返しで。また、日陰干しにする(紫外線対策)
また、色あせではありませんが、変色を防ぐ為には、濃い色の衣類と淡い色の衣類は一緒に洗わないようにすることも必要です。
購入したときのようにキレイな色のままの洋服を着る為だけではなく、黒色が復活した衣類が再び色あせするのを防ぐ為にも、面倒でも以上の手順を欠かさずに行うのがオススメです。
お気に入りの大事な衣服を長持ちさせる為であれば、このひと手間もたやすいものだと思って頑張ってみましょう。
また、ひと手間かけることで、衣服への愛情を注ぐこともできます。
そう思えば、案外この手間も素敵なことだと思えませんか?
まとめ
衣服を購入したときのように色あせさせることなく、また、痛ませることなく完全な状態で保つということはなかなか難しいことです。
とりわけお気に入りの洋服となると、使用頻度も高くなることが多いので、なおさら劣化は早くなります。
劣化の中でも黒い服の色あせは特に見苦しく感じるものなので、可能な限り防ぎたいものです。
色あせた黒いTシャツに、黒色が際立つ新品のスニーカーを履いたコーデを想像してください・・・なんだか悲しいですよね・・・
いったん色あせてしまった服は再生が難しいので、出来れば普段の洗濯から小まめな対応を行い、きちんとお手入れをして色あせを防いでいきましょう。
せっかくのオシャレをお手入れのミスで台無しにしないように今日からひと手間を忘れずに!!