菖蒲湯と言う物を今現代で聞いた事のある人もいれば、ない人もいると思います。
ですが昔から「菖蒲湯は健康に良い」と言われていて、「頭に巻くと良い」なんて事を聞いたり言われた人も少なくありません。
では菖蒲湯とは一体なんなのか?そして一体どんな効果があるのか?今回はそれを紹介します。
菖蒲湯を頭に巻く意味は?
「菖蒲湯を頭に巻け」と言われた時、一体何を現しているのかと言うと、菖蒲湯に浸かりながら頭に菖蒲湯をはちまきの様に巻くと頭がよくなるとされています。
何故そんな風習や言い伝えがあるかと言うと、端午の節句と言う5月5日に由来していて、強い香りのよもぎや菖蒲をつるす事で無病息災を願う風習があるのです。
そこから菖蒲には無病息災の他にも頭痛の他にはお腹に巻くと健康になるなど、悪しきものを祓うと言った傾向が古来より強く見られます。
なので昔から菖蒲湯はそう言った邪気を祓い、長生きをすると言った意味で非常に私達の身近にあるものなのです。
ある地域では菖蒲を枕に入れて、翌日に菖蒲湯をたてて無病息災を祈ると言う風習が今でもあります。
今では北陸地方を中心にそう言った風習が今でも根付いています。
菖蒲湯の効果を徹底解説!
ではそんな邪気を祓い、無病息災を菖蒲や菖蒲湯には一体どんな効果があるのかと言うと、こんな効果があります。
血行促進や保温効果がある
お風呂に菖蒲の茎を入れる事で、血行促進や保温効果が菖蒲湯にはあるとされています。
なぜかと言うと、菖蒲にはたくさんの精油が含まれており、それが皮膚を通すと刺激されて、血行がよくなり、その後しばらく温まると言う効果があるからです。
鎮痛効果にも期待できる
また菖蒲湯には鎮痛効果もあり、神経痛や頭痛にも良いとされています。
「菖蒲を頭に巻くと頭が良くなる」と言う事はこの事です。
ちなみにも胃痛にも効果があるので、胃に病気を患っている人は菖蒲湯に浸かると良いとも言われています。
強い香りはリラックス効果にも期待できる!
匂いが強い菖蒲ですが菖蒲湯にすると、アロマと同じく非常に良い香りがします。
その事からアロマ代わりとして、アロマテラピーにも最適で、リラックス効果も期待できます。
実は漢方としても菖蒲は使える!
なんと菖蒲は神経痛や頭痛を抑えるだけでなく、漢方薬としても使用されています。
漢方では「方剤」と言われていて、長く効き目のある物として、頭痛や神経痛、胃痛の他にも肩こりにも効果があります。
あまりにも「頭痛が治らない……」だとか「胃薬を飲んでもそんなに効き目がない」と言う場合には菖蒲湯を有効活用する時です。
一説には風邪にも予防薬としても使えるそうなので、風邪が流行り出す冬や季節の変わり目の際には菖蒲湯に入ると非常に効果的です。
と言う4つの効果が非常に強く、菖蒲湯は今でも多くの人が端午の節句に菖蒲湯に浸かると言うならわしが今でも続いているのです。
しかし「菖蒲湯と言っても、一体どのくらい菖蒲を入れればいいの?」と言う質問がよくあります。
理想としては葉と茎を一緒にして10本ぐらいで束にしてお湯に入れます。
菖蒲の匂いは葉っぱからするものですから、リラックス効果を期待したい方は必ず葉っぱも入れましょう。
頭や神経痛に効くのは茎の方なので、茎はなるべく長めにして入れるのがポイントです。
温泉などではお湯を張った中に菖蒲をいれますが、一般家庭の給湯式では、お湯を張る前に菖蒲を入れ、お湯を入れていくと、香りも強くなって、茎からも鎮痛作用の成分が上手く出てきます。
なので家で菖蒲湯をする際にはまず菖蒲を入れる事が大事です。
しかし菖蒲にはアヤメ科とサトイモ科の2つがあって、菖蒲湯に使うのはサトイモ科の方なので、そこら辺は間違えずにサトイモ科の菖蒲を選びましょう。
まとめ
端午の節句に重要とされる菖蒲ですが、頭に巻いたり、菖蒲湯にすると非常に健康な状態を保ちやすい事はよく分かったと思います。
確かに古来より続く風習の1つなので、もちろん意味はありますし、受け継がれていると言う事はそれだけ人の為に役立っているとも言えます。
なので頭痛が酷い時や神経痛が酷い時には薬に頼るのもいいですが、まずは自然の力を借りて、菖蒲に頼るのもいいと思います。