「運動会のお弁当にから揚げを入れてほしい!」って子どもに言われたら、どうしますか?
お弁当作りで心配なのは食中毒ですが、まだまだ暑い季節だと運動会や遠足に持たせてもいいのか、親としては心配ですよね。
保冷剤や保冷バッグである程度カバーできたとしても、気温が高い戸外ではあまり効果が期待できないのも確かです。
お弁当作りは手間がかかるので前日に仕込む人も多いですが、食中毒の危険がさらに高まりそうで……
そこで今回は、前日に作ったから揚げはお弁当に入れても大丈夫?という疑問や、前日に作る際のコツなど、お弁当向きのから揚げについてご紹介します!
運動会のからあげは前日に揚げる?
「ひとつもふたつも、作るのに大して違いはない」なんて、お弁当作りではよく聞くセリフですが、単純に、たくさん必要ならその分作る量も増えますし、何種類もおかずを作るとなると、それなりに手間がかかるものです。
それをすべて朝に作るとしたら、何時に起きなければいけなくなるのか……
なので、前日にある程度仕込んでおくと時短にもなって便利です。
から揚げの場合は、下味までを前日に済ませて当日の朝に揚げるパターンが多いのでは?と思います。
そもそも、から揚げは前日に作っても大丈夫なのか?食中毒の危険はないのか?
……ということですが、結論から言えば前日でもOKです。
作ったから揚げを冷ましてから、冷蔵庫や冷凍庫に保存すれば問題ありません。
でも、一晩冷蔵庫に寝かせておいたから揚げ、朝お弁当に詰める頃には、べちゃっとした衣に硬いお肉……なんてことになってしまわない?
かといって、当日の朝に揚げ物をするほど時間に余裕がある人ばかりじゃないですよね。
から揚げを前日に作り、冷蔵庫・冷凍庫で保存しておいたものは、レンチンではなくオーブントースターで温め直しましょう。
電子レンジや自然解凍とは違う、揚げたてに近い美味しさがよみがえります。
温めたあとは粗熱を冷ましてから弁当箱に詰めましょう。
唐揚げ弁当を前日準備するポイント
もちろん一番美味しいのは、間違いなく当日に揚げたから揚げですが、前日に揚げても十分美味しいから揚げができます。
ちょっとしたポイントを押さえるだけ!
水につける
鶏肉を使うときは、切り分けた肉を30分ほど水につけてから軽く揉み込むとジューシーになるので、ぜひ試してみて下さい。
ベーキングパウダー
下味をつけるときにベーキングパウダーを加えると、鶏肉の柔らかさがキープできます。
鶏もも肉2枚にベーキングパウダー小さじ1程度が目安です。
小麦粉と片栗粉
から揚げには欠かせない衣は小麦粉と片栗粉を1:1の黄金比で作ると、時間が経ってもサクッとした食感が残ります。
カリカリが好きな人は片栗粉を多めにするといいですが、片栗粉多めは時間が経ったらべちゃっとなりやすいので、お弁当には不向きかも。
また、ここで重要なのは粉をつける順番です。
先に小麦粉をつけてから片栗粉をつけるようにしましょう。
二度揚げ
衣はサクサク、中身はジューシーに仕上げるもっとも大事なコツは、二度揚げをすることです。
低温(170度程度)で長め(1分半~2分程度)に揚げたら、油をしっかり切って5分ほど寝かせ、高温(180度以上)でさっと(40秒~1分程度)揚げてキツネ色にします。
寝かせている間にゆっくりと中まで火を通すことで鶏肉が硬くなりすぎず、最後に衣をカリっとさせることで、外はサクッと中はジューシーな美味しいから揚げになります。
空気に触れさせない
保存するときに意外と肝心なのは「空気に触れさせない」ことなんです。
揚げたあとは手早く冷ましてしっかりとラップで包み、保存容器やフリーザーバッグなどに入れて必ず密閉し、冷蔵庫か冷凍庫で保存しましょう。
オーブントースター
お弁当のおかずに使うときは詰める前にオーブントースターで温め、きちんと加熱することが大切です。
中途半端に温めるのは菌を繁殖させる原因にもなるので注意しましょう。
前日でも当日でも愛情いっぱいのから揚げを!
揚げたあとの油の処理や片付けなども考えれば、前日に揚げてしまった方が楽になることは明らかです。
余った朝の貴重な時間は、お弁当の盛りつけやほかの準備にまわした方が、余裕を持って朝を迎えられますね。
から揚げを作ってあげたいけど「朝は時間がない」「前日のから揚げは美味しくない」と思っていた人はぜひ試してみて下さい!