夏の柑橘類といえば「夏みかん」!
でも夏みかんについて詳しく知っている人って意外と少ないのではないでしょうか?
よく見かけるのはゼリーやアイスなどの加工品がほとんどで、産地でなければ夏みかんそのものを手に取ることはあまりないかもしれませんね。
夏みかんは山口県原産の柑橘類で、じつは「夏みかん」というのは商品名なんだそう。
正式名称は夏代々(または橙:だいだい)といいます。
夏みかんから生まれた変異種が、現在多く流通している「甘夏(あまなつ)」なんですね。
こちらは大分県の果樹園が原産です。
甘夏の方が糖度が高く甘いので、夏みかんより生食に適した柑橘類として人気があるようです。
「夏みかんは酸っぱくてあんまり食べたことがない」
「加工品以外口にする機会が少ない」
という人に向けて、今回夏みかんの魅力について調べてみました。
夏みかんの保存方法やジャムなど、知って得する夏みかんの豆知識をお届けします!
冷蔵庫、冷凍庫で夏みかんを保存する方法!
夏みかんは冷暗所で空気に触れないように保管するのがベスト!
冷蔵庫の野菜室に入れることをおすすめします。
また、冷蔵庫に入れる場合は温度に注意してください。
低温障害によって味や風味が落ちる原因になります。
ラップをかけたり袋やフリーザーバッグに入れたりして、夏みかんが冷蔵庫の中で乾燥するのを防ぎましょう。
冷凍庫で保存する場合も丸ごと凍らせるのではなく、皮をむき果肉と皮は別にして、密閉できる容器やフリーザーバッグに入れて保存します。
常温では1~2週間程度持ちますが、冷蔵庫なら1ヵ月程度は十分保存できます。
冷凍庫なら3ヵ月以内を目安に食べきるようにしましょう。
夏みかんの保存はジャムもおすすめ!作り方!
夏みかんは酸味が強くて酸っぱいので調理して食べるのがおすすめですが、ジャムやピールなどで保存すると食べやすく、食べる際の手間も少ないです。
また、自家製なら砂糖の量を調整できるので、好みの甘さに作れるのがメリット。
大量に作って保存しておけば、好きな時に好きなだけ夏みかんを味わうことができます。
キズや変色が少なく張りのあるもの、色が全体的に濃い黄色のもの、ヘタがみずみずしい緑色のもの、重いものなどが、よい夏みかんのポイントです。
鮮度が古いものは、果汁が少なかったり乾燥してスカスカだったりしするので、夏みかんを購入するときは注意して選びましょう。
夏みかんのマーマレード
材料:夏みかん(適量)、砂糖(適量)
皮はよく洗って汚れを落とし、気になる汚れは包丁やナイフを使って切り落とします。
皮と薄皮をむき、薄皮は捨てて実と皮は分けておきます。
皮を適当な大きさに切り、15分くらい茹でたら茹でこぼし、3回くらい繰り返してアクを抜き、皮の苦みをある程度抜きます。
皮を茹でこぼしたあとに実を入れてもう一度茹でながら、表面に浮いてきたアクを取り除きます。
アクをある程度取りきったところで砂糖を少しづつ入れ、甘さを調節しながら煮詰めていきます。
初心者は「果実と砂糖は同量」という基本から、好みに合わせて砂糖の量を調節するといいです。
「甘さ控えめ」すぎると、日持ちもせず意外と美味しくできません。
火を止めて、冷めて固まる前に容器に移して、できあがり!
粗熱を取ったあとは冷蔵庫で保存しますが、冷凍庫に入れればさらに長期保存できます。
参考URL:夏みかんで作るマーマレードの作り方 レシピ・作り方 by りさっこ姫|楽天レシピ
https://recipe.rakuten.co.jp/recipe/1840009423/
夏みかんゼリー
材料:夏みかん(6~8個)、砂糖(ジュースの重さの15%程度)、ゼラチン(ジュースの重さの2%程度)、あればキルシュ(15cc)
夏みかんはよく洗い、半分に切ってジュースを絞ります(大体、夏みかん6~8個で800cc程度絞れます)。
絞った量に応じてゼラチンをふやかしておき、果汁を絞ったあとの夏みかんの皮は、ピーラーで薄くむいてみじん切りにします。
果汁と皮を合わせて鍋に入れて火にかけ、果汁の量に応じて砂糖で甘みをつけ、砂糖が溶けたら火を止めます。
ふやかしておいたゼラチンを加えてよく溶かし、冷えてきたらキルシュを加え、とろみがつくまで、氷水などで冷やしながら混ぜます。
粗熱がとれてとろみがついてきたら、カップやグラスなどに入れて冷蔵庫で冷やし固めて、できあがり!
今回紹介したレシピのほかにも、皮を砂糖で煮て乾燥させて作る夏みかんピールや、アイスやシャーベットなど、美味しいスイーツを作ることができます。
少し手間はかかりますが、皮まで美味しく食べられる柑橘系は年齢を問わず楽しめますね!
夏みかんを楽しむ!
夏みかんの旬は4~6月で、初夏の時期に食べごろになるので「夏みかん」と呼ばれています。
夏みかんは秋に実をつけ越冬しますが、旬の時期までは酸味が強すぎて生食には向いていません。
冬に実が落ちてしまう寒い地域では、ビニール袋に入れて冷暗所で2ヵ月ほど追熟させる場合もあります。
酸味の強さが敬遠されがちな夏みかんですが、生食でも調理でも、さっぱりとした味わいで爽やかな風味は夏にぴったりです!
もし手にする機会があれば、ぜひ食べてみて下さいね!