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松茸はなぜ高い?昔は安かったって知ってる?松茸の歴史を紹介!

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食べ物

日頃スーパーなどで見かけるキノコは、リーズナブルな価格で購入できる身近な食材のひとつですよね。

主婦にとってはとても大助かりです。

でも秋になると、やっぱり松茸が食べたくなります……

 

「松茸はキノコの王様」とも言われていますが、数あるキノコの中で、なぜ松茸はあんなに高価なのでしょうか。

 

現在、松茸はなぜこんなに高いの?

多くのキノコが旬を迎えるのは秋ですが、秋にしか食べられないわけではありません。

 

キノコには「腐生性」と「菌根性」があります。

腐生性のキノコは、落ち葉などを栄養とし、菌根性のキノコは、木の根から栄養をもらいます。

スーパーでよく見かける椎茸やナメコ、ブナシメジやエノキタケなどのキノコは「腐生性」のキノコです。

これらは菌床があれば人工栽培が可能なので、低価格で一年中流通しているわけです。

 

ところが松茸は「菌根性」。

松茸以外にはホンシメジが菌根性で、松茸同様希少なキノコとされています。

 

松茸は、アカマツと相利共生関係にあるキノコなのですが、昔はたくさんあったアカマツ林は、現在では激減しています。

さらに温度や日光、アカマツとの相性など、松茸の生育にはさまざまな条件が必要となるため、アカマツ林なら必ず生えるというわけでもないのです。

 

なら、ほかのキノコと同じように人工栽培はできないのか?と思いますよね。

これまで人工栽培に成功しているキノコは「腐生性」のものばかりで、「菌根性」キノコの人工栽培はとても難しいものとされているのです。

 

人工栽培が困難で、生産林であるアカマツは減少……

このような状況なら、国産松茸の値段が高くなってしまっても仕方がないですよね。

 

ですが近い将来、松茸が気軽に買えるようになるかもしれません。

1999年には松茸と同じ「菌根性」のホンシメジが人工栽培に成功、2004年よりは人工栽培によるホンシメジの流通がはじまっているのです。

また、2017年には韓国で松茸の人工栽培が成功、国内でも奈良県で今年2月に松茸の近縁種の人工栽培に成功したという発表があります。

奈良県での成功例は、松茸の人工栽培に繋がる可能性があるとのこと。

今後がとても楽しみですね!

 

さて、一度は食べてみたい松茸……国産には憧れるけどやっぱり高くて、と思っている人には、外国産の輸入松茸をおすすめします。

中国、アメリカ、韓国、カナダなど、いろいろな国から輸入していますが、やはり中国からの輸入が圧倒的に多いようですね。

値段も、国産の10分の1くらいと、手に取りやすくなっています。

秋の味覚を、お手頃価格で味わってみるのもいいかもしれません。

 

昔は安かった?松茸の歴史!

今ではすっかり高根の花となってしまった松茸。

いったい、いつから食されるようになったのでしょうか?

 

なんと、弥生時代には食べられていたのです。

紀元前ですよ!

すごく昔から食べられていたんですね。

松茸の記述は万葉集にも出てきて、キノコ狩りのイベントなどもあったようです。

 

では、昔も同じように、松茸は高級な食材だったのでしょうか?

それがなんと!松茸よりも椎茸のほうが高価で高級な食材とされていて、人工栽培ができるようになるまでは、舞茸のほうが希少だったのです。

今とは逆転状態ですね。

むしろ昔は、椎茸や舞茸などより松茸のほうがたくさん採れていたのです。

その理由は生活環境の変化にあります。

 

昔はアカマツ林がたくさんあり、火をおこすための薪や落ち葉を採りに人が山に入ることで、養分の少ない土地を好む松茸が育ちやすい環境となっていました。

アカマツ林に薪を拾いに行けば普通に生えている松茸は、キノコの王様というよりも身近な庶民の味だったのです。

今ではとても考えられないのですが、焼き松茸や松茸ごはんも、食卓によく並ぶメニューのひとつだったのかもしれませんね。

 

まとめ

今では高いのが当たり前な松茸が、昔は椎茸よりも手軽に手に入ったなんて単純に驚きです。

 

最近ではスーパーの店頭に、さまざまな国から輸入されてきた松茸もたくさん並ぶようになっています。

もしかしたら、国産とあまり変わらない、香り高い松茸があるかもしれません。

近い将来、松茸がもっと身近な食材になったらとてもうれしいですね!

 

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