朝になって子供を起こすいつもの行動。
声をかけようと近づいたところ「あれ?口が臭い…?」
そう思った方も多いのではないでしょうか。
子供は口臭なんかしない!と思い込んでいた私は衝撃を受けました。
そんな子供の口臭問題。親が解決しないで誰がする!
今回は子供の寝起きの口臭の改善方法をご紹介します!
子供の口臭原因はなに?
子供って、よく寝ているときに口をポカンと開けて寝ていることが多いですよね。
それもまたかわいいのですが、実はこれが口臭の原因と言われています。
口を開けて寝ると、口の中が乾燥して細菌が繁殖してしまいます。
俗にいう「ドライマウス」と呼ばれるもの。
大人はよくなると聞いたことがあると思いますが、実は子供もドライマウスになるんです。
子供のうちはうまく鼻呼吸ができない子もいます。
鼻が詰まっても自分でうまくかめないですしね。
そんなときは親が「お鼻詰まってない?チーンする?」など声をかけてあげましょう。
「鼻呼吸を心がけて!」なんて言っても子供にはわかりません。
徐々に鼻呼吸になるように誘導していきましょう。
歯磨きが不十分?仕上げはお母さん
子供の歯はまだ生えそろっていなくて不規則です。
なので、歯と歯の間に食べカスが残りやすいんですね。
子供が自分で歯磨きができる、歯磨きをしようとするのはとても素晴らしいことなので自分でさせてから親が仕上げをするのがいいでしょう。
きちんと小さめの歯ブラシを使って隅から隅まで磨いてあげることで
口臭予防にも虫歯予防にもなります。
嫌がる子供もいるかもしれませんが、なんとかなだめて歯磨きを行いましょう。
どうしても嫌がって逃げだしたら、そこは諦めます。
歯磨きに嫌な思い出を持たれてしまったら元も子もありませんしね。
ちなみに、うちは逃げ回ります。
ちょっとした戦闘ですが、何とか頑張っています。
大人であれば仕上げにマウスウォッシュがおすすめなのですが、
子供の場合は誤って飲み込んでしまう可能性があるので、無理には使わないのがベターです。
子供用のマウスウォッシュも最近では増えて使いたくなりますが、使うのであれば、ある程度の練習をしてからの方がよいでしょう。
子供の歯磨きの正しい回数
歯磨きをたくさんすればいいと
思っている方はいませんか?
多ければ多いほど
いいというわけではありません。
歯磨きをしすぎると歯が傷ついてしまったり、
歯茎を傷めてしまったりする原因になります。
歯磨きの回数は、それぞれの
食後1回ずつの1日3回をおすすめします。
食後の食べかすを
残しておかないことがポイントです。
食後すぐは磨かない方が
いいという話を聞いたことはありませんか?
これについてはいろいろな
意見があるようです。
食後すぐは口の中が酸性に傾いているため、
すぐに磨くと歯が傷つきやすいというものです。
しかし、最近の研究では、食後すぐに
磨いて歯が傷つくことを気にするよりも、
食後すぐに歯磨きをして口の中を
酸性に傾ける原因となる食べかすを
残しておかない方がいいという意見が
多く見られます。
参考にしてみてくださいね。
正しい歯磨きの仕方
1日3回の歯磨きをするうえで
一番大切なのは、寝る前です。
夜は唾液の分泌量が昼間と比べて
極端に減るので、虫歯菌が
増殖しやすくなっています。
昼間は仕上げ磨きをする時間がなくても、
寝る前の1回だけはしてあげるようにしましょう。
歯磨きをするうえで回数も大事ですが、
さらに気を付けておきたいのが時間です。
これも、長くすれば長くするほど
いいというわけではありません。
歯磨きを長くしすぎると、これも歯を傷つけたり
歯茎を傷つけてしまったりする原因になります。
多くの歯医者では、1回3分を推奨しています。
3分と聞くと長いと感じますよね。
3分間集中して磨けないという人は、
途中で少し休憩を入れるなどしても大丈夫です。
そして、小学生だと自分では
十分に磨ききれないことも多くあります。
保護者が仕上げ磨きを
してあげるようにしましょう。
仕上げ磨きも3分を目安にするといいですよ。
子供の歯は生え変わりの時期
ということもあり、でこぼこ
していることがあります。
歯の隙間に歯ブラシが入りにくい時は、
デンタルフロスを利用しましょう。
ドラッグストアにも売っていますし、
歯医者にも売っていることが
多いので確認してみましょう。
歯磨きをする時は、大きくゴシゴシと
こするのではなく、小さく小刻みに
歯ブラシを動かすようにしましょう。
子供の歯の仕上げ磨きをする時は、
一本ずつに歯ブラシをあてる
イメージで行うことがポイントです。
また、強くこすり
すぎないことがポイントです.
きれいに磨こうと意識するあまり、
力をいれすぎてしまうと、子どもからしたら
痛いですし、歯磨きが嫌いに
なってしまう原因にもなります。
歯ブラシを選ぶときは、やわらかめ~ふつうの
タイプを選びましょう。
小学生は力加減がなかなかわからないので、
強くこすってしまうこともあります。
歯を傷つけないためにも
かための歯ブラシは避けましょう。
やわらかめの歯ブラシでも
十分きれいに磨くことができます。
歯磨きを嫌がるお子さんには、
歯磨きに関する本を見せたり、
実際に保護者が歯磨きをしている姿を
見せたりするといいでしょう。
特に男の子は、年上の男性に
あこがれを持っている子が多くいます。
パパやお兄ちゃんがかっこよく
歯磨きをしている姿を見せるといいですよ。
小学校の低学年であれば、
「ご褒美シール」を用いるといいでしょう。
歯磨きができたことを目に見えるように
カレンダーなどに貼っていくことで、
毎日の反磨きが楽しくなります。
子供の口臭原因は病気!?
口の中がピカピカになっていても口臭がする場合は、体調面を疑いましょう。
疲れ、ストレスなど要因は様々。
子供だって疲れるんです。
疲れていると唾液の分泌が少なくなり、口内の清潔が保てなくなります。
もし、夕方に口臭を感じたら、その日は早く寝るように促しましょう。
また、胃腸の具合はどうでしょうか?
きちんと消化されてうんちが出ていますか?便秘ではないですか?
胃腸の調子によって発生する口臭もあります。
「きょうはうんち出た?」などと声をかけて、子供の体調をよく観察しましょう。
歯医者に行ってる?歯科検診へGO
最近の子供は、歯周病にかかる可能性が昔より高くなっています。
歯周病も口臭を発生させる要因。
歯磨きを丁寧に行っても、歯周病になる可能性はあります。
学校で定期的に歯科検診を行っているのであれば、そこまで注意深く行う必要はありませんが
月に1回行っていない場合は、自身で行動を起こした方が良いでしょう。
ついでに歯垢を取ってもらったり、虫歯のチェック、歯並び等も診てもらえるので一気に行ってしまいましょう。
歯のコンプレックス原因の虫歯は何故できる?
でも、歯をいくら磨いても虫歯になる人もいれば、歯を磨かなくても虫歯にならない人もいます。
この差は何で??と思いませんか?
虫歯菌の中でも特に悪性が強いのがミュータンス菌ですが、実はこの菌は3歳くらいまでの間に、主に保護者から感染します。
ミュータンス菌に感染した後、糖分を大量に採るとミュータンス菌は大量に増殖します。
増えたミュータンス菌は歯磨き程度では減ることはありません。
口の中の虫歯菌の割合は、歯の生え始める10ヶ月頃から3歳くらいまでの間に決まります。
つまり、3歳の時点で虫歯になりやすいか、なりにくいかが決定するということになります。
虫歯ができる条件って何があるの??
虫歯は、ミュータンス菌が原因ですが、虫歯になるにはいろいろな条件があります。
この条件を知ることで、虫歯への予防にもつながりますので、ぜひ覚えておきましょう!!
虫歯は、歯の表面についた歯垢(プラーク)の中にミュータンス菌が住み着き、糖分を栄養にして酸を出します。この酸が歯を溶かし、虫歯になってしまうのです。
では、この虫歯になる条件とは何でしょうか。
- 虫歯になりやすい歯
- 糖分を摂取する頻度
- ミュータンス菌の量
- 歯磨きの頻度と仕上がり
- 唾液の量と酸の中和力
以上の5つです。
1の歯の質と5の唾液は遺伝などによるところが大きいでしょう。
また、3のミュータンス菌は親の責任も大きいですね。
歯医者さんで唾液検査ができますので、自分のタイプを知っておくと良いでしょう。
こうした虫歯の条件を知ることで、虫歯の予防に役立ちます。
歯のコンプレックス克服する虫歯予防とは⁉
先ほどの虫歯の条件を壊すことで予防につながります。
フッ素入りの歯磨き粉を使用する
歯の質が弱く、ミュータンス菌の酸によって虫歯ができやすいので、歯の質を強くするためにフッ素が有効です。
甘いものをできるだけ避け、食事の時間をしっかり決める
食べ物が口に入ると虫歯菌は酸を出します。
糖分を大量に採れば、酸も大量にでるので、なるべく控えるようにし、だらだら食べないようにしましょう。
フッ素やキシリトール配合の歯磨き粉を使用する
ミュータンス菌は減らすことは難しいですが、活動を弱めることはできます。
フッ素やキシリトールが有効ですので、積極的に活用するようにしましょう。
歯医者さんでブラッシング指導をしてもらい、必ずデンタルフロスも行う
強い力でブラッシングすると歯に傷ができ、虫歯になりやすくなるので注意しましょう。
薬局などで売っている歯垢染めなどで、自分の歯磨きの仕上がりをチェックしてみるのも良いでしょう。
食後や間食後は口をすすぎ、キシリトールガムをかむ
酸の中和量が弱いと歯が溶かされやすくなるので、口の中に食べ物がある時間を短くし、なるべく間食を避けて中和時間を長くとりましょう。
ストレスや加齢によって唾液量が減ったりするので、キシリトールのガムをかんで、唾液を分泌しやすくするのも効果的です。
自分のタイプを知ったうえで、自分に合った効果的な予防法を実践していきましょう!
まとめ
いかがでしたか?
子供の口臭も大人と似たような原因です。
それに、そこまで深刻に考えるほどではありません。
一緒に歯磨きをする!
一緒に歯科検診に行く!
など、親子の絆を深める行事のような感じで楽しんでいけば、子供の口臭で悩むこともなくなるかもしれませんね。
⇒歯を磨かないで寝ると大変な結果に!?危険すぎる虫歯菌とは!?