小学生が計算で分からなくなるのは、繰り下がりのある引き算です。
足し算は覚えられたし、引き算だって15-3だったらすぐ答えが出ます。
でも、これが13-8だったら、どうでしょうか?そして、子供にその計算方法を分かりやすく教えてあげられるでしょうか?
今回は、繰り下がりのある引き算の教え方の謎に迫ります!
引き算の教え方のコツとは!?
ちなみに、「10借りる」方法を「減加法」、「分解する」方法を「減減法」と言います。何だかここからもう、難しそうですね。
まずは「減加法」の教え方からはじめます。
13-8の場合、3から8は引けないので10を借りないといけません。
◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎ 13
●●●●●●●● 8
◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎ ◎◎◎ 10と3
●●●●●●●● 10から8を引くと残り2
◎◎◎◎◎ 残った2と3を足すと5
つまり、答えは5になるわけです。
分かったでしょうか?
次は「減減法」の教え方になります。
◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎ 13
●●●●●●●● 8
◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎ ◎◎◎ 13
●●●●● ●●● 8を引かれる数5と残り3に分ける
◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎ ◎◎◎ 13から、8から分けた3を引いて残り10
●●●●● ●●●
◎◎◎◎◎ ◎◎◎◎◎
●●●●● 10から、8から分けた5を引く
◎◎◎◎◎ 残りは5
この計算でも、答えは5になります。
分かったでしょうか?
どちらの方法を使うにしても、計算能力を上げるのは繰り返しの練習が重要です。
例えば、私は計算が非常に苦手で繰り下がり算も最初は全く分かりませんでした。
でもピラミッドという、並べた札から合計13になる2枚の札を取っていくトランプのゲームで何度も遊んでいるうちに、合計が13になる2つの数、例えば7と6のような計算だけは完璧に覚えましたよ。
引き算の筆算で繰り下がりの教え方がわからない場合!
引き算の筆算の場合、すごく機械的な教え方があります。
3 2 5
-1 7 7
5から7は引けないので、とにかく10の位から10を借りて2を1に変えます
1
3 2 5
-1 7 7
こんな感じですね、そして借りた10から7を引き、残りの5を足します。
1(10)
3 2 5
-1 7 7
8
今度は10の位で、1から7は引けないので隣から10を借ります。
そして100の位は1を引いて2になります。
(10)
2 1
3 2 5
-1 7 7
8
次は10の位の計算です。
借りた10から7を引き、残りの1を足します。
(10)
2 1
3 2 5
-1 7 7
4 8
最後に100の位の計算ですが、これは単純に2から1を引きます。
2 1
3 2 5
-1 7 7
1 4 8
そして、答えは148になります。
分かったでしょうか?
筆算の場合、難しく考えずに数が足りないときは隣から10を借りて元の数字から1を引く。
もしも隣が0で借りられない場合は、次の位から順番に借りると覚えれば簡単です。
5 0 3
- 3 6 4
100の位から1を借りますが、10の位から1の位に10を貸しますので、10の位は9になります。
4 9(10)
5 0 3
- 3 6 4
1の位で10から4を引き、残った3を足すと9です。
4 9(10)
5 0 3
- 3 6 4
9
10の位の9から6を引くと、3になります。
4 9(10)
5 0 3
- 3 6 4
3 9
最後に100の位の4から3を引けば終わりです。
4 9(10)
5 0 3
- 3 6 4
1 3 9
答えは139になります。
実はこの筆算は、私が小学生の頃に教えてもらったものです。
数字が引けないときは、とにかく次の位で10を借りる、足りなければ、さらに次の位で10を借り、そこから1を下ろすと次の位は9になる。
それだけを覚えて機械的に計算するようになって、ようやく繰り下がり算が出来るようになったのでした。
まとめ
自転車の運転もそうですが、覚えてしまえば簡単にできることも、覚えるまでは、とても大変ですよね。
こんな時は、思い切って「どうしてそうなるのか?」という疑問は置いておいて、とにかく機械的に覚えた方法を何度も繰り返して使ってみると、意外にマスターできるものですよ。