学校の体育で必ず行うマット運動。
その中でも一番基本中の基本である前転。
自転車と同じで、小さいころからできるようになっていると後々ラクなので、早いうちからできるようにしておいてあげたいと思うのが、親心ですよね。
今回は、前転が上達するコツをお教えしたいと思います。
マット運動で前転が上達するコツ
前転をするうえで大切なポイントは、足とお尻の使い方です。
この2点のコツを上手く覚えるとできるようになります。
なによりも怖がらないことが、精神面で重要になります。
まずは、お尻を浮かした状態で両足を閉じ、マットの上でしゃがみましょう。
この時に、お尻が浮いていないと、スムーズな体重移動ができないので注意が必要です。
そのまま、両手をまっすぐ伸ばし、腕に力を入れます。
この時の手は肩幅くらいに開いておきましょう。
両手をマットにつけるように体重を前方にかけたら、後頭部、背中、腰の順に丸めていきます。
この時も、お尻の位置が高くないと前に進みにくいので、お尻の位置を高くしておくことを忘れないようにします。
さらに、おでこがマットにつくと重心が下にいってしまうので、必ず後頭部をマットにつけるようにしましょう。
あごを引いて、目線はおへそを見ましょう。
そうすることで重心が前に行き、体が回転し始めます。
その時に、太ももとおなかが離れすぎないようにするのがポイントです。
回り切ったあとに立ち上がる際は、勢いをつけるために、かかとをお尻に向かって引き付けるようにしましょう。
以上のことに気をつければ、前転が上達しますよ!
マット運動の前転に効果的な練習方法
もっとも効果的な練習方法は、前転中の姿勢ごとに体を支えるなどの補助をする「補助法」になります。
コツをつかんだとしても、恐怖心をとらないと、なかなか回ることができません。
したがって、最初は回ることに慣れるような練習を行います。
前転に慣れるためにまず、倒立をします。
補助者はその時両足を持って、補助してあげてください。
倒立したままマットの上を手で歩くなどして、逆さまの感覚に慣らしていきます。
倒立をやめる時は足を前に倒すことで、そのままマットの上でくるっと回転。
こうすることで、まずは回ることの恐怖心を取り除いてあげます。
続いては、回る時に腰を持ち上げてあげる補助法です。
普通に前転をして、後頭部がマットにつく体勢まで持って来たら、おなかのところに補助者の腕を通しましょう。
途中で回転が止まりそうになったり、回りきれなくて後ろに戻りそうになったりしたら、そのまま腕で腰を持ち上げ、くるっと前に回してあげましょう。
そうすることで、前転に最適な腰の高さや、体重移動の感覚が次第に身に付くようになります。
最後は、クッションです。
ちょうど後頭部が当たるところにクッションを置いてあげると、マットの固さが緩和され、安心して体重を前にかけやすくなります。
躊躇や恐怖心がなくなれば、回転に勢いがつき、形が崩れにくくなるので、成功率もアップします。
もしご自宅に、子供ひとりくらいなら回れるくらい大きな布団やベッドがあれば、最初はそういうやわらかい場所で練習すると、スムーズにできるようになります。
ただしベッドを使う際は、ベッドから落ちないか見守りながら練習させましょう。
まとめ
前転が上手くなるコツは、正しい形で行うことと、恐怖心をなくすことです。
はじめは怖がってできないという子が多いです。
いきなりできる子との差は恐怖心があるかないかです。
子供は覚えが早いので、回転する際に体を支えてあげたり、クッションや布団などを使って、安心できる環境で練習したりすれば、すぐできるようになりますよ。