寒い季節になると、いよいよ近づいてくるドキドキの時期……
それは「大学入試センター試験」!
受験生はもちろん、家族や先生方にとっても、試験が終わって合格発表までは落ち着かない、人生一大イベントのひとつといっても過言ではないのでは。
日々積み上げてきた努力と時間、労力を思う存分発揮して、良い結果を手に暖かい春を迎えたいですよね。
今回は、センター試験になくてはならない筆記具について、受験者が一度は気にする「鉛筆orシャープペンシル?」のナゾや理由について解説していきます。
センター試験が鉛筆な理由とは?シャープペンシルはなぜダメなの?
使う人の好みやシーンに合わせた機能性の高いものなど、さまざまな種類がある筆記具は、文房具売り場で見ているだけでも楽しいものです。
シャープペンシルひとつとっても色や形だけではなく、太さや芯のタイプもいろいろそろっています。
シャープペンシルの便利なところは、替え芯さえあればこれ1本で十分事足りるということではないでしょうか。
ただ、鉛筆のように単純な構造ではないため、壊れてしまった!なんてトラブルを回避するため、念のためもう1本準備していると安心できます。
ですが、『独立行政法人 大学入試センター』の公式サイトの中にあるQ&Aの回答にはこのような返答があります。
「シャープペンシルを使用して回答してもいいですか。」
「シャープペンシルを使用してマークした場合、解答が読み取れないことがありますので使用しないでください。
ただしメモや計算に限り、シャープペンシル(黒芯のみ)を使用しても差し支えありません。」
残念!
便利なアイテムですが、入試センターではシャープペンシルの使用は推奨されていないのです。
マークシートは、シートに光をあてて読み取る機械で判定されており、シャープペンシルの芯では反応しないことがあるのだそうです。
せっかく解答したのに「マークしていない」と判定されては大変ですよね。
当日は鉛筆を忘れずに持ち込むようにしましょう。
センター試験に準備すべき鉛筆とは?
では、実際準備するのはどのような鉛筆が良いのでしょうか。
おもに3種類「H(硬い)」「F(しっかりした)」「HB(硬くて黒い)」の鉛筆が「良い」とされているようです。
先ほども触れましたが、マークシートの答案は専用の機械を使って判定しています。
2Bや3Bの鉛筆の方が濃いため、さらに適しているような気がしますが、あまり濃すぎる鉛筆を使うと、間違ったときに消した跡が残りやすく誤判定を招く恐れがあるのです。
機械が一番読み取りやすい濃さが鉛筆の「H」「F」「HB」。
シャープペンシルの芯は成分の違いから機械が読み取りにくいのだそうです。
センター試験で「良い」とされている鉛筆の濃さは、機械が一番読み取りやすい濃さなのですね。
ところで、最近ではマークシート専用の「マークシート鉛筆」というのも販売されているんですね。
この鉛筆の特徴は「書きやすい」こと!
力をあまり入れなくてもマークシートの記入がしやすいのが特長で、「消しやすい」よう改良された「マークシート消しゴム」も販売されています。
鉛筆は万が一を考えてたくさん準備したくなりますが、あまりいっぱい筆箱に入れてると却って取り出しにくいかもしれません。
ちなみに、格言や和歌などが印刷されている鉛筆は使用できません。
あらかじめ削った鉛筆4、5本と新品のプラスチック製消しゴムを1、2個準備しておけば十分ではないでしょうか。
新しい消しゴムは角があって消しやすいですが、最近は角が複数あってどの部分でも細かく使えるタイプのものあります。
電動式や大きなものは持ち込み不可ですが、小さな鉛筆削りもあると便利です。
試験中は机の上に出せるものが決められていて、規定外のものを机の上に置いていると試験が中断されてしまいます。
不要なものは試験終了まで監督官預かりとなってしまうこともあるので、気を付けて準備したいですね。
まとめ
結果いかんでは人生が変わってしまうこともあるセンター試験。
可能な限りベストな状態で臨みたいものです。
『独立行政法人 大学入試センター』のQ&Aには、所持品など準備するものが紹介してあります。
当日慌てることのないよう事前にチェック表などを作り確認しておけば、落ち着いた気持ちで試験に臨めるでしょう。
またペース配分や時間を確認するために必要な時計は、途中でアラームが鳴ることのないようシンプルな機能ものをおすすめします。
でも、おろしたてをいきなり使うよりは、普段から使い慣れているものの方が、安心できる「お守り」になるかもしれませんね。
センター試験までいよいよラストスパート!
当日は忘れ物などないように体調を万全に整えて、いままで頑張ってきた成果を、マークシートにぶつけてくださいね!