寒い季節になるとハロゲンヒーターは心強い味方ですよね。
電気ストーブはスイッチをつけるとすぐ暖かくなるし、お部屋の間の持ち運びも簡単なのでもはや手放せません。
でもハロゲンヒーターを含め電気ストーブで火事になる事故がものすごく多いことをご存知でしたか?
特に普段からつけっぱなしにしている人は注意が必要ですよ。
そこで今回はハロゲンヒーターの火事の危険性や火事防止のための注意点について徹底解説します!
ハロゲンヒーター(電気ストーブ)は火災の原因、第1位!
東京消防庁が発表したデータによると電化製品の火事の出火原因としてもっとも多いのがハロゲンヒーターを含む電気ストーブです。
令和元年の東京消防庁管内(治外法権火災及び東京消防庁管轄外からの延焼火災を除く。)の火災件数は4,085件です。このうち電気製品等から出火した電気火災は1,283件(31.4%)で、そのうち最も多いのは、電気ストーブ火災(カーボンヒーター、ハロゲンヒーター及び温風機を含む。)の85件(6.6%)です(図1)。
引用元:東京消防庁
一昔前まではガスや石油ストーブなどが主な出火原因だったのですが、現在ではハロゲンヒーターを含む電気ストーブが主な出火原因になりました。
これはハロゲンヒーターなどの電気ストーブを使う人が増えたということでしょう。
その証拠に冬に電気屋さんにいくと色んなタイプのハロゲンヒーターが販売されていますよね。
すぐ暖かくなるうえに移動もラク、デザイン性も良い、そして価格も安いので手に入れやすいというメリットだらけの商品ですから数ある暖房器具の中でも多くの人に好まれるのも納得ですよね。
そんなメリットだらけのハロゲンヒーターですが、実は火災に繋がりかねない使い方をしている人も多いのです。
電気ストーブ(ハロゲンヒーター)をつけっぱなしで寝るのは危険!
この動画は電気ストーブ(ハロゲンヒーター)に布団がかかってしまったことを想定した実験映像です。
もしハロゲンヒーターをつけっぱなしの状態にしたまま就寝し、夜中に誤って布団とハロゲンヒーターが接触してしまうとこのような状態になります。
動画を見ていただくとわかるように約5分足らずで発火しています。
万が一、布団が接触してしまう可能性を考えるとハロゲンヒーターをつけっぱなしで寝てしまうのは危険すぎる行為です。
就寝時に関わらず、ハロゲンヒーターのそばから離れるときのつけっぱなしは大変危険なのでスイッチをオフにするようにしてくださいね。
使わないときはこまめにスイッチをオフにすることで電気代も節約に繋がります。
ちなみにハロゲンヒーターの電気代について詳しく知りたい方はこちらの記事を御覧くださいね。
石油ストーブよりも電気ストーブは安全!?
こちらは東京都が都民2万人を対象に行なった調査データです。
「石油ストーブ」、「ガスストーブ」、「石油ファンヒーター」、「電気ストーブ」、「エアコン」のうち電化製品火災の原因として一番危険なものはどれか?というアンケートを取りました。
実に8割もの人が石油ストーブが一番危険だとの認識を示しており、ハロゲンヒーターを含む電気ストーブを危険だと認識している人はたったの4%でした。
引用元:東京くらしWEB
しかし実際は先ほどご説明したように電化製品火災の第1位はハロゲンヒーターを含む電気ストーブです。
石油ストーブと違って、電気ストーブは直接火を使うわけではないのでそういった意味での安心感がありますから、このアンケート結果のように多くの人が石油ストーブのほうが危険と勘違いしてしまうのもわかる気もします・・・。
そして、この意識の相違がハロゲンヒーターなどの電気ストーブの火事が増えている要因と言えるかもしれませんね。
さらに多くの電気ストーブは一番熱くなる部分(ハロゲンランプなど)に直接触れないようにメッシュガードなどが配置され安全な設計になっています。
しかし、安全そうに見える設計であっても衣類やカーテンがメッシュガードの隙間から入ってしまって火災につながるなどの不慮の事故は十分起こりえますので注意が必要です。
電気ストーブ(ハロゲンヒーター)の火事防止アイディア
ハロゲンヒーターで火事を起こさないようにするためには以下の事は最低限気を付けるようにしてください。
どれも説明書などに書かれている誤った使用方法なのですが、どれもやってしまいがちな行動ですよね。
しかしその一瞬の油断が火災に繋がりますのでハロゲンヒーターなどの暖房器具を使用する際は注意しましょう。
ちなみにハロゲンヒーターの電気代がどれくらいするのか気になったことはありませんか?
是非こちらの記事も参考にしてくださいね!
ハロゲンヒーターのメリット・デメリット
ここで改めてハロゲンヒーターのメリット・デメリットをご紹介します。
今一度、自分に合った暖房器具なのか見直してみてくださいね!
ハロゲンヒーターのメリット
・スイッチを入れると、すぐに暖かくなる
・動力が電気なので部屋の空気を汚さず、換気の必要が無い
・プラグを差し込めるコンセントがあれば、どこでも使用が可能
・軽いので、持ち運びも楽々
ハロゲンヒーターのデメリット
・部屋全体は暖かくならない
・電気消費量が大きいので、電気料が結構かかる
・熱源がハロゲンランプなので、使用中の光が眩しい
・高温で同じ場所を温めるので、火傷の可能性がある
・寿命が近くなったハロゲンランプは爆発の危険もある
・紙や布を近づけると、発火する恐れがある
この中でも、火傷と爆発、それに発火の危険性は見過ごせませんね。
実際にハロゲンヒーターによる火災はストーブ系の火災の中でダントツですからね。
ハロゲンヒーターのタイマーも危険!?
ハロゲンランプは使用時に、大体600度の熱さになります。
ちなみにロウソクの中心が600度くらい、たばこが650度くらいですので、点火中のハロゲンヒーターを放置するのがどれだけ危険かは、だいたい想像できるのではないでしょうか。
最近のハロゲンヒーターは転倒時に自然とスイッチがOFFになったりタイマーで自動的にOFFになるなどの安全対策の機能がついているものが増えました。
ただ、その場合でもそばから離れる際は必ずスイッチを切りましょう。
実はハロゲンヒーターの出火にかかる時間は最短で数秒です。
ハロゲン球に衣服等が触れてしまった場合にわずか数秒で着火に至ります。
つまりあなたがちょっとハロゲンヒーターのそばを離れたときに、万が一洗濯物やクッション、座布団、毛布の一部がハロゲン球に触れてしまったら・・・。
燃え上がるのはあっという間ですから・・・。
ハロゲンヒーターガードの過信も禁物!
通常はハロゲンヒーターにはガードがついていますので、直接ハロゲン球に洗濯物などが接触しにくい構造にはなっています。
ただ、ハロゲン球に接触しなくても燃えるという事は最初の方にご説明しました。
ではどの程度の時間で燃えてしまうのかというところが気になりますよね?
消防防災科学センターの実験結果によると、「たったの7分」でハロゲンヒーターガードを覆った洗濯物が焦げ始めました。
この時点で実験は打ち切られていますが、焦げるという事はそれから数分後には燃えるということです。
直接熱源に接触していなくても燃えて家事を引き起こすという事は覚えておいた方がいいかもしれませんね!
今、話題のハロゲンヒーター
ハロゲンヒーターは危険とは言っても使用方法さえ気を付ければ、冬の心強い味方です。
あの瞬時に暖かくなるハロゲンヒーターを手放せない人も多いですからね!
そこで、今話題のハロゲンヒーターをピックアップしてみました!
インテリア的にオシャレ!
意外と口コミで人気だったのがミニランタン型のハロゲンヒーターです。
小さいので持ち運びが便利という事と、可愛いのでインテリアとしても置いておくことができるという口コミが多かった商品です。
個人的にはもう少し大きいのが好みですが・・・。
超スタンダードなハロゲンヒーター
スリムカーボンヒーター 速暖 遠赤外線 すぐにあったか 瞬間 TEKNOS(テクノス) コンパクトで置き場所を選ばない カーボンヒーター CH-306M |
個人的には一番好みの形です。
広範囲を暖められて、スリムだから置き場所も自由自在で使いやすいですよね!
口コミ評判もかなりいいですね!
欲を言えば、首振りがあった方が便利が・・・。
足元暖めに使えるタイプ
【あす楽 送料無料】ハロゲンヒーター PH-1211-W【 ヒーター ストーブ 】 |
机の下にも入るので、足元暖めにめちゃくちゃ便利なタイプですね!
デスクワークする方にはちょうどいい形ですよね!
首振りがついているので、かなり使い勝手がいいハロゲンヒーターですね!
暖房器具よりも断熱対策を!
エアコン、ストーブ、ハロゲンヒーターなどなど。
いくら暖房器具を使っても暖気の逃げ道があったら超効率が悪いですよね!
でも、ほとんどの家庭で断熱対策なんてしていないのが現状・・・。
実は100均の断熱シートを使うだけで断熱効果が抜群なんですよ!
詳しくはこちらの記事を参考にしてくださいね!
まとめ
実は以前、私もハロゲンヒーターで毛布を焦がしたことがあります。
ハロゲンヒーター以外はろくな暖房器具もない中で、毛布を腰下に巻き付けて長時間ハロゲンヒーターで暖を取っていたところ、いつの間にか炎も上げぬままに焦げていました。
ただ、使い方によってはハロゲンヒーターは心強い味方です!
ハロゲンヒーターを使用する時にはちょっとした油断で火事になってしまうという事を改めて意識して使用してくださいね!