土鍋を使うのに、いきなり目止めをしてから使ってくださいなんて言われても、
目止めって何だろうか?
と首をかしげてしまいますよね。
そんな使い慣れていない土鍋を
寒くなってきたから使おうかなと思ったら、
こちらで紹介する方法をぜひやってみましょう。
土鍋の目止めをとぎ汁で行う方法とは?
目止めというのは、
土鍋を使い始める時や、
水漏れがある時に土鍋の底の小さな穴を
でんぷん質で埋めるための作業です。
土鍋を買ったら、まず目止めをやりましょう。
①まずは土鍋を洗います。
洗剤で洗うのではなく水洗いです。
土鍋を洗剤で洗うと洗剤を吸い込んでしまうので、
やめておきましょう。
それから、
良く水気を拭いてから土鍋の8割の高さまで米のとぎ汁を入れます。
米のとぎ汁とは、
ご飯を炊く前にお米を洗った時の白く濁った水のことです。
ご飯を炊く準備をする時に出た、
そのとぎ汁をとっておいて使います。
あまり長期間とっておいてから使うのではなく
その日や、前日のとぎ汁を使いましょう。
②米のとぎ汁を入れた土鍋を加熱します。
沸騰し出したら、20分から30分煮続けます。
煮るときの火力は弱火にします。
この時間よりも長時間やり過ぎると、
焦げ付いたりするので、
煮る時間には気を付けるようにしましょう。
③火を止めて、米のとぎ汁が冷めるのを待ちます。
冷めたらすぐに捨てて水洗いをします。
冷めてから長時間放置しないように気を付けましょう。
それから、
水分をきちんと拭き取って、自然乾燥をさせます。
これで目止めが完了したので、
普通に鍋物などを楽しめる状態になりました!
使い始めのときだけでなく、水漏れが気になったりしたときにも
この目止めのしかたで土鍋を再び普通に使えるようにすることができます。
土鍋の目止めってなんで必要なの?
目止めが必要な理由は、
土鍋の底の部分が素焼きのままだからです。
底の部分以外は、
水が入っても大丈夫なようになっているのですが、
底の部分だけは水を良く通す状態なんです。
ですから、
目止めをしておかないと、
使っている最中に水が染み出してしまっている
なんてトラブルになってしまうおそれもあります。
素焼きの植木鉢は、
水はけがとても良いなんて話を聞いたことがありませんか?
素焼きは、
見えないくらい小さな穴がたくさんあいているので、
そんな現象がおこるんです。
植木鉢では役に立つ現象ですが、
土鍋ではその状態では困りますよね。
目止めをすることで、
水が染み出すことを防ぐ以外にも
汚れや匂いをつきにくくもしてくれます。
ひどくないひび割れだったら、
この目止めをすることでまだまだ使えたりもします。
土鍋のお手入れのしかた
土鍋を長く使うためにも、
毎年寒い季節になったら恋しくなる鍋物のためにも
お手入れのしかたも覚えておくことをオススメします。
まず、土鍋を良く冷ましてから、
水に浸けておかずに洗いましょう。
洗う際には、
できるだけ洗剤を使わずに水洗いのみにします。
土鍋は水と一緒で洗剤も吸収しやすいので、
もし、どうしても洗剤を使う場合は
洗ったあとすぐに洗剤を落とすように気をつけましょう。
それから、
きちんと拭きあげて良く乾燥させます。
気を付けるところを覚えてしまえば、そう難しくないやり方なので
手入れが面倒だから土鍋をあまり使わないと思っている方も、
案外土鍋を身近に感じて使いやすくなってくるかもしれません。
寒い時期、いつでもすぐに使えるように
目止めをしておいて土鍋の準備をしておきましょう。
まとめ
簡単な鍋物だったら、
スープの中に野菜などの材料を切ってから
放り込むだけですぐにできます。
自炊があまり得意ではなくても、
作ることができる鍋ものは
家で作ると安上がりにできます。
土鍋をうまく活用して、
こたつに入って温もりながら美味しい鍋をつつく
至福の時の支度をしましょう。
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