土鍋が一つあるだけで本格的な鍋料理を楽しめるたり、お焦げ付きのご飯も炊くことが出来たりと色んな使い方ができちゃいます。
でも、知っていましたか?
土鍋の使い方が間違っていると、パリンと真っ二つに割れてしまう事も…。
土鍋を長く使うためには目止めをしなきゃいけないけど、新しく買った土鍋だから早く使いたい!!
面倒くさい目止めしないで使える方法なんてないの!?
そんなあなたの悩みにお答えします。
土鍋の目止めはいらない?目止めしないで使えるの?
一般的な土鍋の場合、目止めをしないで使うとヒビが入ったり割れたりしてしまいます。
なので土鍋を買ったからと言って、スグに使用する事は避けましょう!
基本的には目止めをきちんと行って、土鍋の表面をコーティングしつつ、穴埋め処理を行っておかないと加熱中に破損し煮汁が漏れてやけどする可能性があります。
せっかく買った土鍋を長持ちさせるために、必ず次の工程を行ってください。
- 綺麗に洗う
- 目止めを行う
- ノリ成分を冷まして一晩置く
- 洗って乾燥
上記の項目は土鍋を使う前にやるべき工程です。
土鍋ってステンレスの鍋と違って目には見えない穴が開いているんです。
その穴を埋めるために最初に「目止め」という作業をしなければいけないという事です!
土鍋の目止めはおかゆや片栗粉で出来る!
まずは洗浄
新品だからと言って、綺麗かどうかはわかりません。
洗剤を付けて、中側やうち蓋をよく洗い乾かします。
土鍋の底の部分は、うわぐすり(塗料)が塗られていないザラザラした素焼き状態です。
そこから水を吸いますので、鍋を洗ったら反対にして、よく乾かしましょう。
しっかりと乾かないうちに加熱してしまうと割れてしまうので、ここは結構肝心ですよ!
目止めはとても大切!!
目止めは先ほども言ったように、土鍋の表面をコーティングして穴を埋めるために行う作業です。
それと同時に、新品の土鍋を熱に慣れさせる為でもあり、長く使うためには是非やってほしいと思います。
目止めの方法としては次の方法があります。
おかゆを炊く
これが目止めで一番基本的な方法です。
おかゆを炊くことでドロドロとしたお粥がノリの作用をし、大きなひび割れを防いで、強い土鍋を作れます。
小麦粉や片栗粉を煮る
小麦粉や片栗粉でも代用可能です。
お水に対して10パーセントの割合で加えるのが理想です。
両方とも同様に土鍋の8分目の量が目安です。
ゆっくりと浸透させる
加熱する際は必ず弱火で行ってください。
土鍋は急な温度変化にものすごく弱いのです。
そしてこれまた両方に言える事なのですが、加熱して冷めてから、一晩置きましょう。
一晩置くことで、ノリの成分が土鍋に染みこみ、割れにくい土鍋になります。
乾燥して完成!
一晩ノリ成分を浸透させたら、中身を捨てるか食べるかして取り出しましょう。
そして綺麗に洗い、乾燥させてノリを定着させましょう。
定着させていない状態で使うと、一晩置いた意味もなくなりますし、生乾きの状態で土鍋を火にかけると、ひび割れの原因になります。
しっかり乾かしてからの使用しましょう。
ちなみにもうひとつおススメの目止め方法があります。
ぜひこちらの記事も参考にしてくださいね!
気を付ける点とメンテナンス方法
温度差に注意
土鍋は温度差に弱いので、いきなり強火で調理をしたり、いきなり冷たい水に漬けるのはやめましょう。
ひび割れの原因になります。
水洗いが鉄則
土鍋は吸水性があるので、洗剤が染み込む可能性があります。
洗剤液の中に浸け込んだりすると、洗剤を吸ってしまい危険です。
カビさせないために土鍋を片付ける際は、しっかりと乾燥させてからにしましょう。
金属たわしは使わない
焦げた時は水を入れて沸かして取りましょう。
こする際は、うわぐすりを削らない様に注意しましょう。
外側が濡れている状態で使用しない
外側が濡れている状態で火にかけると、ひび割れの原因になります。
布でふいてから火掛けましょう。
匂いが強いのは不得意
土鍋は吸水するため、使い始めて間もない場合、匂いの強い料理は避けた方が良いです。
土鍋には目に見えない穴が開いている状態なので、その隙間ににおい成分が入り込んでしまいます。
目止め不要の土鍋も!?
最近では目止め不要の土鍋も販売されています。
土鍋 IH対応 スタイルブラック 7号 22.5cm 2〜3人用 萬古焼【送料無料】 |
土鍋とセラミックの融合をしたものです。
なので、内側はすべすべなので、目止めも不要です。
それでいてあの有名な萬古焼きなので、土鍋としてのスペックは兼ね備えています。
どうしても目止めが不安な方はこういった土鍋を手に入れるのもおすすめですね!
土鍋の優れた効果とは?!
土鍋は熱されると遠赤外線を放出します!
赤外線は炭火焼の炭からも放出されており、食材の中にまで火を通して、食材をおいしくしてくれる効果も!
一度火を入れて温まると、火を止めてもしばらく温かい状態がキープ出来るのも特徴です。
温かい食べ物は冷めにくく、煮物料理にも活用できます。
使えば使うほど料理のうま味が土鍋に染みこみ、料理がより美味しくなる!
すっぽん料理屋さんの土鍋は、お水を炊いてもいい出汁が出てくるそうです。
土鍋に開いている無数の穴が、沸騰した時に小さな泡となり、煮崩れを防ぐことが出来ます。
ゆっくりと食材が加熱されるから、食材が持っているうま味成分を引き出し、調理できるから、おいしさに差が出てきます!
まとめ
土鍋はとっても長持ちする調理器具です。
最初に手を掛けてあげるだけで、少しひび割れたとしても今回ご紹介した『目止め』で、修復することも可能です!
使い続ける内に、早く温まるようにもなります!
土鍋を成長させるつもりで、大切に使っていって下さいね!
ぜひこちらの記事も参考にしてくださいね!