冬になり朝晩の冷え込みが激しいと部屋の中にいても白い息が出ることも・・・。
白い息が出ると「冬になったんだなぁ」「寒くなったなぁ」なんて思いませんか?
はぁ~っと息を吐いて冬を感じたりすることも冬の風物詩ですよね!
ところでこの白い息ですが何度くらいから白い息になるのかご存知ですか?
また白い息を出さない方法やその名前まで意外と知られていない事を解説いたします。
白い息が出る気温は何度なの?
湿度と気温が深く関わる
一般的に気温17度くらいで白い息は出始めます。なので、家の中にいても寒い部屋では白い息が出ることもありますよね。
しかし、状況によっては17度以下の温度でも出ない場合もあるんです。
それは湿度との関係性にあります。実は湿度が高ければ高いほど、また気温が低ければ低いほど白い息は出やすくなるんです。
気温が17度だと湿度100%で白い息になります。
気温が13度だと湿度70%で白い息になります。
このように気温が下がれば湿度が下がっても白い息が出やすいのです。
冬のカラッと乾燥した時よりも、雨が振っている時の方が白い息の出る量が増えませんか?
それは単純に湿度が高くなったことによって、白い息が出やすくなったという事です。
外気温と体温の差が重要
息が白くなるのは、息と気温の差が大きいと起きる現象です。
私たちの息は、普段から水蒸気を含んでいます。
その水蒸気が冷やされることによって息が白く見えるんです。
私たちの吐く息は体温と同等の37℃くらいです。
なので、37℃と冬の寒い外気温との差によって息に含まれている水蒸気が冷やされて、水滴に変わることで白く見えるというわけです。
白い息は空気が汚いと出やすいの?
実は空気に含まれているチリやホコリも関係しています。
なお自然界には多くのチリ、ほこりが存在しています。そういったものに対してハァ~と息を吐いた時に、息に含まれる水分が空気中のホコリと合体し、空気中のホコリを核にして水蒸気が白い息として見えるようになるというわけです。
しかし一般的に空気が汚れているというのは排気ガスやその他もろもろの人が生活するうえで汚した空気を思い浮かべる人がほとんどだと思いますが、そういった種類の汚れじゃなくても白い息は出るというわけです。
なので、必ずしも空気がよどんでいる、汚れていると悪い気分になる必要はないということです。
南極では白い息はでない!?
寒いという印象しかない南極。
そんな南極ですが、実は白い息が出ないということはご存知でしたか?
予想外ですよね。
なぜ南極で白い息が出ないのか。
それは、南極の空気が綺麗だからです。
白い息が出る理由として、チリやホコリが関係していると話しましたが南極は空気中にチリやホコリがまったくないんです。
なので、水滴にはならず白い息が出ないということなんですね。
余談ですが、南極はウィルスすら存在できないそうですよ!
なので、風邪をひくことがないのだとか!?
白い息に名前や名称はあるの?
白い息の名前は特に決められてはいないようです。
ただ、俳句の季語では「息白し」と呼ばれたり、白息(しらいき)と呼ばれています。
また火気(ほけ)という単語の中も吐く息の白さを表す表現として使われることがあるようです。
ほ‐け【火気】
〘名〙① 火の気。また、けむり。※万葉(8C後)五・八九二「竈(かまど)には 火気(ほけ)吹きたてず 甑(こしき)には 蜘蛛の巣かきて」② 熱気や湯気(ゆげ)。また、吐く息の白く見えるもの。※日葡辞書(1603‐04)「Foqega(ホケガ) タツ」
白い息が出やすい状況は?
湿気があると白い息になりやすいとご紹介しましたが、実はそれ以外でも白い息が出やすい状況があります。
温かい飲み物を飲んだ時。
雨が降っている時。
運動した後。
自分の吐く息の温度を上げるか、外気温を下げるか、湿度を上げる。
この3通りのパターンが当てはまる行為はすべて白い息を出しやすい条件になります。
例えば、コーヒーの温度は70℃くらいだとします。
これを飲んだ後の口の中の温度は大雑把に考えても50℃くらいはあるわけです。
こうすると、吐く息の温度が高いので、外気温が多少高くても白い息は出やすいのです。
一番わかりやすい方法が夏の肌寒い雨の日にコーヒーを飲んではぁ~としたときに、白い息が出ることがあると思います。
外気温は20℃程度はあるにも関わらず、白い息が出るのは、息の温度と外気温、湿度の関係が白い息を発生させる条件になったからなんです。
まとめ
いかがでしたか?
白い息が出る条件にもいろいろあるんです!
意外と知らないことがあったのではないでしょうか?
白い息も季節の風物詩ととらえて、季節を感じるのもいいかもしれませんね。