日本全国にはたくさんのお祭りがあります。
京都の祇園祭り、徳島の阿波踊り、博多のどんたく祭り。
有名なお祭りはもちろん、地区の小さなお祭りまで、数え出したらキリがありません。
さてここで、お祭りと聞いて不思議に思うことの1つ。
東北といえば「東北3大祭り」がありますが、「東北5大祭り」と耳にすることもありませんか?
今回は、東北の「○○大祭り」について考えてみようと思います。
東北の祭りと言えばどれが有名なの?
これらは一般的に、以下の3つの祭りを表しています。
・青森県青森市/青森ねぶた祭
・秋田県秋田市/秋田竿灯まつり
・宮城県仙台市/仙台七夕まつり
これら3つの祭りは8月の初旬に開催され、日程が上手く重なることから、3大祭りツアーなども組まれて多くの人に楽しまれているようです。
青森のねぶた祭りは、歌舞伎役者などが描かれた大灯篭と「ラッセラー」の掛け声を上げながら踊り手が通りを踊り歩くことで有名です。
私もテレビのニュースでしか見たことはありませんが「ラッセラー」の掛け声はしっかりと耳に残っています。
秋田の竿灯まつりは、50個近い提灯を下げた13mもの高さの竿を若者が肩や腰、額などに乗せて歩きます。
額に乗せた姿を見ると、その技術のすごさに驚かされるとともに、痛そうに感じて目を伏せてしまいたくなるほどです。
仙台の七夕まつりは、商店街が吹き流しやくす玉などの七夕飾りで埋め尽くされ、華やかさと美しさを競います。
通常、七夕といえば7月7日ですよね。
なぜ、仙台では8月6日~8日の間に七夕まつりをするのでしょう?
なにやら季節感をあわせる為に「中暦」というものを用いているようです。
新暦に1ヶ月足した暦が中暦だそうです。
以上が、東北のいわゆる「3大祭り」と言われている祭りです。
確かに、東北には行った事のない私でも、これら3つの祭りはなんとなく知っていました。
ニュースなどで目にすることもあるし、子どもの頃から耳にする祭りの名称だったからです。
ところが、東北にはまだまだ有名な祭りがあるんですね。
知っていましたか?
東北の○○大祭りが増えた理由とは?
上の3大祭りに、山形市の山形花笠まつりを加えて「東北4大(夏)祭り」と呼ばれています。
そして更には、岩手県盛岡市の盛岡さんさ踊り、または福島県郡山市の郡山うねめまつりのどちらかを加えて「東北5大(夏)祭り」と呼ばれているそうです。
盛岡さんさ踊り、郡山うねめまつり・・・どうして “どちらか” を加えて5大祭りにするのでしょうか。
両方加えて6大祭りにしたらいいのに、と思うところです。
どうやらこれらにも諸事情があるようで、一説には、東北4大祭りに便乗して観光PRをしようと、盛岡市、郡山市もそれぞれが自称で「東北5大祭り」と掲げていることから始まると言われています。
そもそも「東北3大祭り」は、日程が重なり合うことからツアーが組みやすく、人気の観光商品となることから旅行会社が取り上げたものだとも言われています。
仙台七夕まつり、青森ねぶた祭、秋田竿燈まつりは東北各所で行われる有名な祭りの中でもトップ3の数で訪れる人が多く、「3大」と言われることも納得できますね。
ところによっては、5大祭りで出てきた6つの祭りを、東北6県の県庁所在地で行われる夏祭りという共通点から「東北6大祭り」とする場合もあります。
「東北○○大祭り」が3でも4でも5でも6でも、どうやら呼び手、特にツアーを組む旅行会社や話題を流すメディアの都合の良いパターンで利用されているように感じます。
まとめ
これまで紹介した6つの祭り以外にも東北にはまだまだたくさんの祭りがあります。
どれも個性的で魅力的ですよね。
祭りの好みはひとそれぞれで、仙台七夕まつりのように美しさに見とれたい人もいれば、迫力に圧倒されたいという人もいるでしょう。
私は青森のねぶた祭のラッセラーの掛け声を生で聞いてみたいところです。
みなさんはどの祭りに感心がありますか?
1つでも3つでも5つでも、時間と費用が許すのであれば全て体感したいと思うところが正直なところでしょうか。