夏場が近くなってくると、ちょうど丑の日にちなんで、うなぎを食べる風習が日本にはあります。
子供だけではなく、うなぎになじみ深いお年寄りは「丑の日が楽しみだ」と言う人も多いです。
しかしその丑の日とはうなぎを食べる事だけなのか?と気になった人もいると思います。
なので今回は、今年2018年の丑の日は一体いつなのか?そもそも何故丑の日にうなぎを食べるのか?そのちょっとした疑問である意味や由来に関しても紹介します。
土用の丑の日2022年はいつ
年に1度は訪れる丑の日ですが、丑の日は毎年毎年違うものです。
ではそもそも「丑の日とは一体なんなのか?」と言う疑問が浮かぶと思います。
丑の日とも言いますが、正確には「土用の丑の日」と言うのが正解で、何故そんな名前がついたのかと疑問に思う人に、土用の丑の日に関して、少しだけ説明していきます。
実は土用の丑の日とは、夏だけではなく春や秋、更には冬にも存在するんです。
ではなんでそんな1年に4回もあるのかと言うと、土用と言うのが「雑節」と呼ばれる季節の切り代わりに大きく関わっているからです。
雑節とは日本独自の暦の読み方で、1日24時間を一区切りにして季節を読む事を言います。
そしてまた「五行」と言う「全ての物は木、火、土、金、水で出来ている」と言う考えから、春に木、夏が火、秋が金、冬に水、その区切りに土がある事から土用と言う言葉が生まれたのです。
そんな土用の期間は大体決まっていて、土用の丑の日も大体はその期間の間にあります。
年によってバラバラではありますが、こう言った規則が日本独自であると考えると中々面白いものです。
土曜の丑の日にうなぎはいつから?起源や理由
では何故土用は年に4回もあるのに、「土用の丑の日」にだけうなぎを食べるのかが不思議なものです。
由来はいくつか説はありますが、1番有力な説としてあの天才発明家である平賀源内が作った日だと言われています。
「何故そこで平賀源内が決めたの?」と思いますが、平賀源内は発明家の他にも蘭学者、つまり当時外国の文化も知っている天才で、今で言う教授の様な役割の人です。
そんな平賀源内に、とあるうなぎ屋が「うなぎが売れなくて困っている」と相談を持ちかけた所、平賀源内は「うから始まる単語の食べ物を食べれば夏負けしない」と言う風習がある事を教えては「今日を丑の日としなさい。その為に張り紙を作って宣伝すると良いですよ。」と言うアドバイスのおかげで、うなぎ屋は大繁盛します。
由来はそこからで、食べる様になった理由は、民衆に「うから始まる単語の食べ物」イコールうなぎであると知れ渡って、今に至ります。
しかしここで勘違いしてはいけないのは、うなぎの旬です。
うなぎの本来の旬は夏ではなく、冬です。なので平賀源内に泣きついたうなぎ屋の主人が、うなぎを売れないと言ったのも、旬ではなかったからなのです。
それを考えると一種のおまじないの様に思えますが、確かに「う」から始まる食べ物など早々ありませんし、現に「丑の日にうなぎを食べて元気になった!」と言う人もいますから、あながち間違いではなかったのかもしれません。
まとめ
丑の日は夏だけかと思ったら、春や秋、さらには冬にもあると言う事にも驚きですが、何よりうなぎを食べる様になった由来も驚きます。
しかしこう言った文化は外国では少なく、土用の丑の日は日本独自の文化です。
成り立ちがどうであれ、昔から続くこの伝統をこの先も守っていけたら、素敵だと思います。