畳には空気中の余分な水分を吸湿して、逆に乾燥した空気中には今まで蓄えておいた水分を放出する機能・・・いわゆる調湿作用があります。
「畳が呼吸する」と表現する事もあるほどですからね!
でもそんな畳がある和室で加湿器を使ったら・・・
ジメジメしちゃうのではないかと心配になっちゃいますよね!?
そこで加湿器を和室で使う注意点を調べてみました!
和室に加湿器を置いても大丈夫?
加湿器から噴出する蒸気が直接当たったせいで、ふすまの紙がたるんでしまった!
和室の持つ調湿作用を越えた湿気のために、木材や畳を痛めた!
気づいたら部屋の隅っこの畳にカビが・・・!?
などなど、加湿器の使い方によっては予想外のダメージを負う可能性もあります。
なので、和室に加湿器を置くならきちんとした使い方をすることが重要です。
また、加湿器には、
・加熱した蒸気を噴出するスチーム式
・フィルターの水を気化させる気化式
・スチーム式と気化式の利点を併せ持つハイブリット式
・超音波によって振動させ微粒子にした水をファンで送り出す超音波式
・水を注いで使う紙製のエコ加湿器
など、いくつかのタイプがあります。
それぞれ性能や価格などに一長一短がありますので、目的や予算に応じた加湿器を選びたいものですね。
畳にカビを生やさず正しく使う方法
畳にカビが生えたり、ふすまがふやけたりするのは室内に無駄な湿気が充満しているのが原因です。
これでは、せっかく潤いを求めて加湿器を使っているのに気づいたら部屋がカビだらけのヤバい状態にもなりかねません!
そこで、和室で加湿器を使う際のポイントをご紹介します。
湿度管理を徹底する
加湿器によっては湿度を自動管理してくれるものもありますが、やはり湿度計を室内に置いて、こまめなチェックを心がけたいものです。
一般的に、室内で快適とされる湿度は夏と冬でやや異なりますが、だいたい45~65%と言われています。
なお、40%未満ではインフルエンザウイルスの生存率が高く、70%以上ではカビやダニの発生率が上がります。
快適な暮らしを保つには、中間値である50~55%を目安に湿度をキープするのが良いですね!
壁や窓から離れた位置に設置する
加湿器の使用で充分に注意しなければならないことに、結露があります。
外気の気温を受けやすい木造建築では、冬の明け方に室温が大幅に低下するため、空気中の湿気が水滴に変化します。
これがいわゆる結露ですが、皆さんの中でも寒い日の朝、サッシの窓が濡れているのを見たことがある方は多いでしょう。
この水滴は、きちんと拭き取らないとカビの原因になりますし、思わぬ場所に流れ込んで、思わぬ場所をカビさせてしまうこともあるのです。
特に壁際、窓際に加湿器を設置してしまうと結露が発生しやすくなります。
なので、壁や窓から最低でも1メートルは離れた場所に設置したいところです。
加湿器の性能を十分に引き出すためには部屋の真ん中に設置するのがもっとも効率的と言われています。
ただ、現実的には加湿器が部屋のど真ん中にあったら邪魔すぎますよね(笑)
なので、少なくとも壁や窓際から1メートル離れた場所に設置してくださいね!
寝ている間の加湿はNG!
これは結構やってしまっている人が多いのですが、寝ている間にエアコンをOFFにするのであれば、加湿器を使用するのはNGです。
空気が冷えると結露が発生しやすくなりますが、そこに加湿器で加湿をしている状態だと余計に結露を発生させてしまいます。
最近はタイマー付きの加湿器もありますので、寝る前にエアコンと加湿器のタイマーをセットして寝るようにしてくださいね!
加湿器を使わずに加湿するのもお勧め!
どうしても加湿器を使用してしまうと加湿しすぎるという方はいっそのこと加湿器を使わない方法がおすすめです!
加湿器を使わなければ、自然な湿度調整が可能ですからね!
その方法はこちらで記事にしていますので、ぜひ参考にしてくださいね!
加湿器を効率よく使用する方法!
エアコンの近くは効率的!?
エアコンは室内の空気を吸って、それを暖めて吐き出しています。
この特徴を活かした方法として加湿器をエアコンの近くに設置しておくことで、部屋全体に加湿された空気を循環させることができます。
ただ、先ほども言ったように加湿器は壁際に置くべきではありません。
しかし、エアコンは壁際に設置されていることが多いので、加湿器を壁際に置かないようにエアコンに向かって加湿器の水蒸気を向けるようにしてください。
サーキュレーターで空気の循環を!
加湿器で加湿された空気って結構重いんです。
なので、部屋の足元付近まで潤った空気は下がってきてしまいます。
そうすると畳に水分を含んだ空気が吸い込まれやすい状況になってしまいます。
なので、サーキュレーターを使用してお部屋の空機を循環させることで部屋中に水分を含んだ空気を行き渡らせることができますよ!
加湿器のタンク掃除はかかせない!
加湿器ってしばらく使っていなかったり、水を交換していないと赤いぬめりが発生します。
そのまま使ってしまうと、健康にも影響を及ぼしますので、掃除の仕方を覚えておいてくださいね!
クエン酸でタンク内をキレイに!
掃除方法と言ってもものすごく簡単です。
加湿器のタンクを外して、クエン酸水を入れた状態で一晩待つだけです。
【クエン酸水の作り方】
クエン酸20g
水3リットル
上記を混ぜるだけでできあがります。
クエン酸は100均にも売っていますので、簡単に手に入りますよ!
加湿器のタンク内一杯にクエン酸水を入れるようにしてください。
その時に出来るだけ空気が入らないように目一杯入れるのがポイントです。
空気が入ってしまっているとそこの部分がクエン酸水に浸かっていないので、その部分の洗浄が出来なくなってしまいます。
歯ブラシで細かい部分を仕上げる
さらにタンク以外のろ過部分や給水部分を歯ブラシで仕上げてください。
歯ブラシでこするだけで、ぬるぬるした部分や赤カビは取れます。
さらに、仕上げに日陰干しで完全に乾燥させれば完璧ですが、天気などでできない場合はそのまま使用してしまっても問題ありません。
他にも細かい掃除方法はこちらで記事にしていますので参考にしてくださいね!
まとめ
技術の進歩は私たちの生活様式に大幅な変化をもたらし、昔は考えられなかったような
問題や、その解決方法について頭を悩ませることも珍しくなくなりました。
だから、新しく便利な器械を使う際は、その器械の利便性だけでなくデメリットについても、よく調べてみる必要があるのですね。
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