『人は寝ている間に汗をかく』
こんな言葉を一度は耳にしたことがありませんか?
よくスポーツドリンクのCMなんかで聞きますよね。
実際に人間が寝ている間にかく汗の量はなんと500ml!
気づかないうちにペットボトル1本分の汗をかいているんですよね。
特に子どもは汗をかきやすくてびっくりしますよね。
お昼寝の短時間でも枕や布団がぐっしょりすることも…!
こんなに汗をかいて大丈夫なの!?なんて心配してしまうこともよくありますよね。
そうなると、寝る前に少し水分補給をしておきたいです。
赤ちゃんの場合はミルクやおっぱいが主食なので授乳が水分補給と簡単にイメージできますが、問題は1歳前後の場合です。
離乳食が始まり、授乳回数が減った1歳前後の子どもには何を飲ませればいいでしょうか?
その水分補給についてご紹介していきましょう。
1歳児が寝る前に採る水分のオススメは?
せっかく生えてきた歯を大事にしていくために、寝る前に採る水分で注意しておきたいことをみていきましょう。
寝る前の水分補給にはお水が一番!?
1歳前後の子どもが飲める水分はいくつかありますよね。
例えば麦茶。
1歳前後の子どもでも安心して与えることのできる代表的な飲み物の麦茶ですが、実は歯のお手入れをした後に飲むには少し不向きなんです。
「虫歯」という観点から考える分には問題ない水分ですが、麦茶の成分で歯が茶色くなることもあるんですね。
もちろん野菜ジュースや清涼飲料水などは糖分が豊富なので、大人だって寝る前はNGですよね。
虫歯ができる原因になってしまいます。
このことを踏まえると、やはり 寝る前の水分補給にはお水が一番です。
お水であれば、虫歯の心配も歯の着色汚れの心配もありませんし、なにより子どもにも安心して与えられますよね。
また、飲ませるお水もできれば冷蔵庫から出して間もないキンキンに冷やされたお水ではなく、常温のものやぬるめの白湯がいいでしょう。
胃や体を冷やすこともなく、更には子どもの安眠にもつながるのでおすすめです。
哺乳瓶でミルクを与えると虫歯になる!?
少し意外!?かもしれませんね。
実はミルクには乳糖が含まれていて、その乳糖が虫歯の原因なんです。
また、哺乳瓶で飲むことによって、上の前歯の裏にミルクが付きやすくなってしまうんです。
下の歯であれば唾液で徐々に流れ落ちるのですが、上の歯の場合はそうはいかずに虫歯になりやすくなってしまいます。
つまり、寝る前に哺乳瓶でミルクを与えると虫歯になりやすくなる可能性があるんです!
他の方法で水分補給をすればいいのですが、1歳前後の子どもはまだコップ飲みが上手にできないことが多いですよね。
そのため、ついつい哺乳瓶で水分補給をしてしまうのは、もうしょうがないかもしれません。
さらにですが、寝る前に哺乳瓶を使用すると哺乳瓶を吸いながらでないと眠れない癖がついてしまう可能性があります。
そういう意味でも、寝る前の哺乳瓶での水分補給は避けた方がよさそうですね。
1歳児が寝る前に採る水分の量とタイミング
寝る前に与えるのはお水か白湯がいいのはわかりましたが、実際にはどれくらいの量をどのタイミングで飲ませるのがいいのでしょうか?
寝る前とは言えども、そこそこ時間があるのでタイミングに迷ってしまいますよね。
子どもによって個人差は少しありますが、おすすめの方法をご紹介していきます!
水分補給の量はその子に合わせる
「その通りでしょ!」という声が聞こえてきそうですが、この調整がなかなか難しいんですよね。
1歳前後の子どもは特に日々成長している上に体調の変化も激しい時期です。
また、その子の汗のかきかたやおしっこの量など、代謝の違いにより、必要な水分量も異なります。
そのため、子どもの様子を見ながら毎日水分補給の量を調整する必要があるんです。
「なら毎日手探りで水分の量を調節しなきゃいけないの?」
なんて思いますが、ちゃんと目安があるので安心してください。
目安となるのは、お腹を壊したりオムツから漏れるほどのおしっこが出ているのかどうかです。
そのようなことが度々起こるようであれば、寝る前の水分補給の量が多すぎると考えて減らすべきでしょう。
大人もそうですが、尿意を感じると寝ようと思っても眠れませんよね。
これは子どもも同じです。
子どもの成長に重要なせっかくの睡眠が尿意で邪魔をされないように少し水分を減らしてみましょう。
理想は口の中の乾きが潤う程度です。
少しの量から試してみて、大丈夫であればもう少し水分を与えるぐらいの余裕をもっておきましょう。
コップ飲みの練習をさせてみよう
哺乳瓶 での水分補給はあまり良くないと先ほどお話しましたね。
では、どのように飲ませるべきなのか迷うところです。
答えは簡単です。
ここはもう、潔くコップ飲みにしてしまいましょう!
うまくできる、できないがあるので簡単にはいかないかと思いますが、できればこれを機にコップ飲みを練習させてみてはどうでしょうか。
最初のうちはハッキリ言ってこぼします。
後片付けが大変だと思います。
でもコップ飲みに慣れさせるいい機会なのでぜひ練習させてみましょう。
「コップ飲みの練習をさせているけど、毎回こぼしてしまってなかなかうまくいかないんだよね…」
という場合は、コップにストローを刺して飲むというのも試してみてください。
ストローを使う場合は、 哺乳瓶のようにゴクゴクと飲めないと思うので、飲む量もそこまで大量ではありません。
でも、寝る前の水分補給なので、その程度で問題ないと思います。
あまり飲みすぎて夜中に目を覚ましたら、パパとママも大変ですからね・・・。
ひとつ注意してほしいのは、ストローを使っている場合はその場を離れないことです。
子どもは油断するとストローを自由に振り回したり、目や鼻に入れてしまうことがあります。
危険なことを避けるために、一緒に水を飲んであげましょう。
⇒赤ちゃんがストローでむせる!みんなやっている練習法を徹底解析!
ルーティンを決めよう
寝る前の水分補給のタイミングって難しいですよね。
あまり早いと意味がないし、寝る直前すぎるとなんか不安…と思ってしまいますよね。
そんなときは水分補給から寝るまでの流れを決めましょう。
おすすめは・・・
歯を磨く→水分補給をする→絵本を読む→寝る
という流れです。
このようにルーティンを決めてしまえば、子どもも「そろそろ寝る時間かな?」と思うようになり寝かしつけが楽になることがあります。
体が覚えているので自然と眠くなるんです。
もちろん、絵本をよんでいるときに興奮してはしゃいだり大きな声で笑うような子であればその後に水分補給を入れるのも有りかもしれませんね。
もし、オムツが外れたお兄ちゃんやお姉ちゃんがいる場合は、上の子どもたちが寝る前のトイレを済ませる前に水分補給をすべきなのでそれに合わせたタイミングで飲みましょう。
「うちの子は水が嫌いで麦茶しか飲まないから、このルーティンだと歯が黄ばんでしまうかも…」
なんて場合は、水分補給と歯磨きの順番を変えてみましょう。
あくまでもご紹介したのはおすすめのルーティンです。
子どもによってぜひカスタマイズしてみてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
子どもって、自分から「飲みたい」という意思がうまく伝えられないんですよね。
1歳前後だと言葉がうまく話せないので尚更です。
季節や冷暖房の状況により水分補給の量には微妙な調整が必要にはなるものの、脱水を防ぐ為にも寝る前の水分補給は大事です。
水分が不足すると脱水症状だけでなく、血液の状態も悪くなると言われています。
血がドロドロになってもしかしたら取り返しのつかないことが起きてしまうかも…!?
水分補給の量と内容には十分配慮して、子どもはもちろん、隣で寝ているパパやママも快適な眠り、快適な朝を迎えられるといいですね。
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