たけやーさおだけー!!
多くの人が住宅街に響き渡るこんなアナウンスを聞いたことがるのではないでしょうか。
竿だけと物干し台を積んだトラックから聞こえてくるこの声、赤ちゃんがようやく寝た!というときにやってくると、ちょっとがっかりしますよね。
場合によってはイラつきさえも感じたり。
この竿だけ屋で実際に買い物をしたら、トラブルに巻き込まれたという話は少なくありません。
竿だけ屋を利用した場合、どんなトラブルがするのでしょうか。
いくつか挙げてみるので、利用しようと考えていた場合は思いとどまってもらえると幸いです。
どうしても利用する場合でも、事前対策としての心得として参考にしてください。
さおだけ屋の詐欺の手口!
つまり何かトラブルがあって苦情を持ち込みたいようなことがあっても、業者はトラックごと姿を消して責任を取ってくれないという事態も十分に考えられます。
その業者が存在する明確な所在地がないので、どこに返品要求をすればいいのか、どこに苦情を言っていいのかわからずに困り果ててしまうことがほとんどです。
また、高額商品を詐欺同然に買わされてしまったという事例はあちこちから聞こえてきますね。
では、その詐欺行為にはどのような手口があるのでしょうか。
以下は、業者の主な手口となります。
手口1.二本で千円、二十年前のお値段です!
これは「一番安い物干し竿(普通より遥かに細く強度も皆無)」の値段であったり、もしくは「二十年前はこのお値段で買えました。ですが今は値上がりしています」という意味であって、“今も二本で千円”という意味ではないと言い張るのだそうです。
確かに「二十年前の値段から変わっていません」とはひと言も言っていないですよね・・・(泣)
そして、強度が低い竿から紹介して、そのデメリットを語り、最終的にはオールステンレスの高額の一本竿を強引に勧めてきます。
根負けした結果「一本、二千円!」と思っていた竿が、最終的には「数万円の高額ステンレス竿」を購入するという手口にハマってしまうのです・・・
下手をすると最初に聞いていた値段の十倍以上の価格で請求されてしまうのだと心得ておきましょう。
手口2.ウチのステンレス製品は何年経っても錆びない!
わざわざ錆びた物干し竿を見本として持参するのはご苦労なことですが、実はそれが本当に“ウチ”のステンレス製品ではないヨソの竿なのかはわかりません。
本当は“ウチ”のステンレス竿だけど実は錆びているものを持ってきて“ヨソ”の商品だとごまかしているのか、その正体を証明されているわけではありません。
更に「錆びないステンレス製の物干し竿」だと勧められてそれを購入した場合、本当に何年経っても錆びないのか証明されているわけではありません。
少なくとも「万が一錆びた場合は○○の保証をします」などといった、書類上の保証は全くありません。
最終的に数万円の買い物となれば、保証書のない商品に手を出すのは決して賢い買い物とは言えませんね。
手口3.錆びにくい一本ものの物干し竿を丁度良いサイズにします!
これも曲者で、物干し竿を切ってしまった以上は返品が効かないとからと支払いを迫ってきます。
そもそも、物干し竿を切るに至るまでの過程も強引で、特に値段の説明もなく曖昧にしたまま、伸縮式タイプの竿は結合部分から雨水が入って錆びてしまうからと、一本竿を勧めてきます。
ベランダのサイズに調整するからと切断したあとで「10センチにつき2,000円です」と言われ、3メートルの竿であれば60,000円の請求をされるなどの詐欺行為を仕掛けてきます。
または、切断処理を無料で行うとは言っていないなどと、切断料金を請求してきたり、設置料金を請求してきたりと、後に戻れない状況になってから次々に値段を明かしてくるのです。
多くが以上のようなパターンで、高額請求をされるようです。
ですが、実際にはクーリングオフ制度が適用されるので返品も可能なのです。
それについての充分な知識がなかったり、業者に乱暴な口調で脅されたりすると、言われるままにお金を支払ってしまうのです・・・
特に手口3の場合では、ベランダサイズに切断、設置してもらうがために、家に上がりこまれているので恐怖さえ感じます。
もしも断ったり支払いを拒んだりした場合、この先落ち着いて生活できるだろうかと、おびえながら生活するのでは・・・と不安になることもあるでしょう。
お金で解決できるのならと、泣く泣く支払ってしまうのもわかる気がします。
そして高額なお金を手に入れた竿だけ屋は、逃げるようにして姿を消してしまいます。
おそらく、苦情を言われたり通報されてしまうことを察知して、その地域で販売することは二度とないでしょう。
そしてまた新たな地で詐欺行為をしては、逃げる・・・そんな悪徳商法を繰り返すのです。
購入者側の対策は・・・
もちろん、購入者側もしっかりと対策を取る必要があります。
次の点を留意しておきましょう。
・あらかじめ全てにかかる費用の明細が記されたものを確認して書面に残す!
・買わないときはきっぱりと断る。その為には、家に上がりこませない!
・必ず領収書を受け取り、住所など連絡先は支払い前に実在することを確認する!
・トラブルに遭ったら躊躇せずに警察や消費者センターに連絡する!
そしてなによりも 竿だけ屋の利用はしない!完全悪徳商法だと心得るべし!
いずれにしろ、このような詐欺同然の手口を用いて購入を迫る業者から、手軽だからという安易な理由で買い物をするのは非常に危険ですね。
また、竿だけ屋は主にひとり暮らしの高齢女性など、なかなか断ることのできない弱い相手を標的に選んでいます。
自身はもちろん、家族や親戚などにひとり暮らしの女性がいるようであれば竿だけ屋は利用しないよう注意しておくといいですね。
つけ込まれないようにするのも大切です。
竿竹屋詐欺の対処法とは!?
さおだけ屋から高額商品を購入したけど返品したい。
けれど、業者が返品に応じてくれない。
そういう場合は、残念ですが警察か自治体の消費生活センターに相談する以外の解決方法はないと思われます。
国民生活センターも注意を呼びかけています。
物干し竿の移動販売業者から高額な料金を請求されたという相談が寄せられています。
事例の他にも、「長さ調節のため竿を切った後に初めて請求額を言われ『もう切ってしまったから返品不可』と支払いを強要された」「物干し竿だけを希望しているのに物干し台まで買わされた」等のケースもあります。
クーリング・オフ等が可能な場合もありますが、領収証が発行されなかったり、発行されても記載された連絡先や住所が架空のものだったりで、その後の返金交渉等ができないケースが多く見られます。
移動販売業者から購入する際は、購入前にしっかり商品と金額を確認することが大切です。金額等に納得がいかない場合はきっぱり断りましょう。
困ったときは、お住まいの自治体の消費生活センター等にご相談ください。
それだけ、詐欺行為が多く被害に合った人も多いということです。
上のサイトでは、全国の消費生活センターの相談窓口なども検索できるので参考にしてください。
過去には竿け屋の逮捕者も出ていますので、これは立派な詐欺事件と認識して、毅然とした態度を貫きましょう。
まとめ
竿だけ屋ではありませんが色々な訪問販売や勧誘に迷惑をかけられた事が何度かあります。
契約後に条件が違うと判明してクーリングオフを行ったり、あまりに勧誘がしつこいので派遣元と思われる場所に苦情の連絡を入れたり・・・。
そういった詐欺に近いような行為には毅然とした対応で対処するのが一番の方法ですね!
中には本当に良心的で正当な商品を販売するような業者もあります。
それが逆に「この竿だけ屋も大丈夫だろう」という安心につながってしまうのかもしれません。
ですが、竿だけ屋は基本的には悪徳商法であることを忘れないでください。
また、竿だけ屋に限らず、どうしても訪問販売などを利用する場合は、必ず先に書面で連絡先やすべてにかかる費用などを確認することを忘れずに!!