京都にある水の神様で有名な神社「貴船神社」に、水におみくじを浮かべると文字が浮き出てくる「水占みくじ」というのがあります。
何も書かれていないのに占いおみくじを水に入れると結果が浮き出てくるから不思議ですよね。
この記事では水に濡らすと文字が浮き出る仕組みと水みくじの作り方についてご紹介します。
水に濡らすと文字が浮き出る仕組みとは
おみくじなどに使われているのは水出し印刷と呼ばれるもので文字の部分だけ水を吸いやすい塗料を塗布することによって文字が見えるようにしています。
他にもミョウバンや洗濯洗剤を薄めたもので文字を書いてから乾かすことで同じように水につけると文字が浮かび上がる仕組みを作ることができます。
ミョウバンって?
ミョウバンは一般的に硫酸カリウムアルミニウム十二水和物のことをいいます。
カリミョウバンとも呼ばれ、無水物を焼きミョウバンともいいます。
焼きミョウバンは食品添加物として乾物屋などで手に入ります。
殺菌作用や漬物などの色素の安定、芋や栗の煮物の型崩れ防止などの目的で食品添加物として使われています。
また、ミョウバンのもつ消臭効果も注目されています。
あぶり出しの方法ってどんなものがあるの⁉
あぶりだし
あぶり出しと言ったら、思い浮かべる人が一番多いのがこれではないでしょうか。
ミカンなどの柑橘系の皮を絞り、その汁で文字などを紙に書きます。
その紙を火であぶり出すことで、書いた文字を浮かび上がらせます。
原理ですが、柑橘系に含まれる酸が紙の成分(セルロース)と反応し、水分を保持しにくくなります。
そこに火が近づくと、その部分が燃えやすいために先に焦げていきます。
その結果、何も書いていないように見えた紙に文字が浮かび上がります。
水のあぶり出し
ミョウバンを使う以外にもいろいろあります。
紙に水が浸み込みにくい場合は、ミョウバンではなく、マニキュアの除光液を使ったほうが上手くできますよ。
さらに紙の種類を変えてみると面白いですよ。
こちらの原理は、ミョウバンや除光液が浸み込んだ部分と、何も書かれていない紙の部分の水の浸透性(浸み込みやすさ)の違いによるものです。
書いた部分は水が浸み込みやすく、先に透けて見えるので文字が浮かび上がったように見えるのです。
アクアフィック印刷(水出し印刷)
最近ではアクアフィック印刷というものもあります。
アクアフィック印刷をした紙を水に浸すと、印刷部分が水を吸収して、何もなかった紙に文字や絵を浮き上がらせることができます。
原理は水のあぶり出しと同じです。
この印刷の特徴は、乾かせば何度でも使えるところです。
他にもある⁉書いた文字で遊べる方法⁉
実は、このあぶり出し以外でも話題になっているものがあります。
こちらもとっても不思議な現象で、とっても面白いです。
また、やり方も簡単なので試してみて下さいね。
ホワイトボードの文字が躍る⁈
方法はいたって簡単、ホワイトボード用のペンでテーブルやボードに文字を書くだけ!!
そこに水をたらせば、あら不思議?!
文字が水の中で踊ります!!
この原理は、ペンの中に「剥離剤」が入っているからです。
この剥離剤によって、テーブルやボードとインクの間に層ができ、そこに水が入り込むことで文字が浮かび上がるんです。
文字がバラバラになる⁈
PVA(ポリビニルアルコール)の入った洗濯ノリを水で薄め、その水を下敷きなどに垂らして薄い膜を作ります。
この膜を、ドライヤーで遠くから(膜がよれないように)乾かし、はがします。
できあがった膜に油性ペンで文字を書くだけ!
あとは、ボウルや洗面器に水をいれて膜を入れれば、文字がバラバラになって浮かび上がります!!
この原理は、PVAが水に溶けるプラスチックのためです。
出来上がった膜が水に溶け、油性インクだけが水面に残ることで、この現象が起こります。
まとめ
あぶり出しの不思議な世界に触れてみましたがいかがでしょうか?
あぶり出しは簡単にできるものばかりで、やってみるととっても面白いです。
あぶり出しを使って、友達と秘密のやり取りをしてみて下さいね!!