せっせと一生懸命お雛様を飾ったものの油断をしたら…お雛様の髪の毛がボッサボサ!
『ぎょぇぇぇ!!』
と思わず悲鳴を上げたくなるほどの乱れっぷりなんてことありますよね…。
ペットの仕業だったり、子供の仕業だったり、収納の仕方が悪かったりと原因は様々ですがさすがに、そのまま放置はしておけません。
そんな悲劇に遭遇したあなたに雛人形のお手入れ方法をご紹介します。
雛人形の乱れた髪を元に戻すには?
さて、どこをどうやったらこんなに乱れるのか謎の乱れ方をした雛人形。
「ここだけ竜巻が起きたのかな?」
なんてポジティブに考えながら、お雛様をきれいにしていきましょう。
ただ、あまりにも髪の毛が乱れすぎている場合は、修理に持ち込まないと直らないことがほとんどです。
雛人形の頭皮が見えてしまっていたり、長い髪がバラバラになってしまっている場合は諦めて修理に持ち込みましょう。
まずは手袋を装着!
雛人形はとってもデリケートですから、素手で触るなんてもってのほか!
手についた少しの油汚れや手垢でも人形が傷んでしまう原因に…。
軍手でもいいのですが、なかなか細かい作業がしにくい事もありますので、薄手の手袋を用意するようにしてください。
100均などで売っていますので、ぜひ準備してくださいね!
優しく優しく絡まりをほぐす
雛人形の髪の毛は、頭に接着剤で止められているだけの簡単なつくりです。
少し引っ張っただけで髪の毛が取れてしまいます。
あまり触らないのが一番なのですが髪の毛が乱れていては可哀そうで見ていられませんよね。
そんなときは、優しく優しく絡まりをほどき整えましょう。
そこそこ値の張るお雛様であれば、髪をとかすためのミニブラシが付属されています。
そのミニブラシで頭の方から毛先にかけてゆっくり優しくとかしてくださいね。
ミニブラシがない方は、粗目のクシでゆっくりとかしてみてください。
髪が跳ねているならハサミか濡らしたブラシや筆で!
数本ぐらいの跳ねであればハサミで切ってしまうのがベストです。
跳ねている部分が見え無くなれば整っているように見えますので、余計なことをせずにハサミで跳ねている部分を切って整えてあげましょう。
結構な本数が跳ねている場合は濡らしたブラシか筆で髪をとかしましょう。
このときに、顔や頭皮の部分に水滴がつかないようにすることが重要です。
一度濡らしたブラシか筆の水を軽くきってから髪の毛をとかすようにしましょう。
それで髪の毛の形を整えれば完成です。
この方法を試してみても乱れ髪が直らない、むしろ壊れるのが怖くて触れない場合は大人しく雛人形の修理を検討しましょう。
料金はかかってしまいますが、これが一番無難かつベストな方法です。
きちんと職人さんに直してもらうことで、雛人形が綺麗によみがえりますので失敗したくない場合は、最初から修理を検討するのもありですよ。
雛人形の髪の毛の修理期間と金額は?
雛人形の髪の毛の修理期間や金額は雛人形の状態によってピンキリです。
修理する雛人形自体が古くなっていて状態がよくなかったりすると、髪の植え替えなども必要になってくるケースもあります。
そうなると髪の植え替えに必要な部品代や修理代も高くなってしまいます。
普通に部品交換などをせずに髪の乱れを修理する程度なら一体あたり1万円~2万円ほどが相場となります。
しかし、肝心なのが修理期間です。
雛人形は1体づつ手作業なので、秋ごろから職人さんはかなり忙しくなってしまいます。
修理を申し込むなら、数ヶ月預けることも覚悟しておいた方が無難です。
お店によっても対応が全然違ってきますが、半年くらいは預けるくらいのつもりで修理に出した方がいいですよ!
お店によっては修理NGもある
1体づつ手作業のひな人形ですが、職人さんの作り方は微妙に違います。
なので、基本的には購入したところで修理できるかどうかを聞く必要があります。
ただ、購入したところが無くなってしまったり、引っ越して遠くなってしまった場合は、お近くにある専門のお店でお願いするしかありません。
ただ、あくまでもまったく新品と同じ状態に戻すのはむずかしいと思っておいてくださいね!
とはいっても職人さんはプロですから、素人目にはわからないレベルで仕上げられるはずです。
雛人形の修理が間に合わないなら購入も手段のひとつ
せっかくのひな人形がボサボサの髪のままだとさすがに飾るわけにはいきませんよね・・・。
でも、ひな祭りでどうしても飾りたい!!
そんな人はひな人形を新たに購入することも検討してみてはいかがでしょうか?
雛人形といっても値段はピンキリですが、しっかりとしたお店で購入することをお勧めします。
安いからと言って百貨店などで購入してしまうとアフターサービスの連絡手段が無くなってしまうケースが多いからです。
保証や無償修理などのアフターサービスがしっかりとしたお店を選ぶのは最低限のポイントです。
さらに、約500名程度しかいませんが節句人形アドバイザーがいるお店なら雛人形についての様々なアドバイスを受けることができます。
購入時に様々な相談をすることができますので、出来るだけ節句人形アドバイザーがいるお店を選んだ方がいいでしょう。
ちなみに私がおすすめするのはこちらの真多呂人形さんです。
真多呂人形さんは節句人形アドバイザーがいる由緒ある節句人形のお店で、経済産業大臣指定伝統的工芸品である真多呂人形を販売しています。
特筆すべきは50年保証と無償修理がついているので買った後のアフターケアも万全ですよ。
ひな人形のお下がりはNG!?
ちなみに、ひな人形のお下がりを出してきている方もいると思いますが・・・。
実はひな人形のお下がりはNGです!
本来、ひな人形は1人1人のお守り代わりのものですから、お守りとして厄を吸収した雛人形を使うべきではないのです。
ただそうは言っても、雛人形は高額なものが多く、ポンポン買えるものではありませんよね・・・。
そんな時の対処法を記事にしてありますので、ぜひ参考にしてくださいね!
雛人形の髪をカビさせないお手入れ方法!
去年、気を付けて片づけたのにカビが…涙
そんなことにならないようにしっかりとしたしまい方をしてくださいね!
せっかくの雛人形を大事に長く飾るため、守ってほしいことはこれです!
・雛人形のホコリをおとす
・柔らかい紙で包む
・防虫剤か乾燥材を利用する
では、それぞれの項目をご説明しますね。
雛人形のホコリを落とす
雛人形には結構ホコリがついているんです。
そのまましまってしまうとダニなどの発生源ににもなってしまいますので、かならずホコリを取ってからしまうようにしましょう。
毛ばたきみたいなもので優しくサッサっとはたいてホコリを落としていきましょう。
この作業と同時に付属品などは全て外していきましょう。
柔らかい紙で包む
雛人形は湿気を嫌いますので、やわらかい紙で包むことによって、傷対策はもちろん、湿気対策にもなります。
購入時についていた紙などは出来るだけ捨てずにとっておくのがお勧めですよ。
防虫剤を入れる
防虫剤を少しでいいので入れるようにしましょう。
ただし、ナフタリンを用いた防虫剤とぼんぼりや台などの樹脂で出来ているものを一緒にしないようにしましょう。
ナフタリンは樹脂を溶かしてしまう性質がありますので、樹脂部分が溶けてしまいます。
雛人形の保管に使用するのであれば、樹脂などに無害なピレスロイド系の防虫剤を使用するようにしましょう。
防虫剤で有名なエステーのムシューダからはピレスロイド系で雛人形専用の防虫剤も出ています。
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番外編:虫干しをする
雛人形は湿気や水滴に弱いというのはもうお分かりだと思いますが、少しのことで、顔にカビが生えたりお召し物が虫に食われたりと大変なんです。
そしてそれは雛人形を保管中であっても同じことです。
きちんと湿気や水分を逃がすためには9~10月ごろに一度雛人形を取り出して虫干しをしましょう。
直射日光では雛人形を傷めてしまいますので天気のいい日に日陰干しをしてください。
さらに風通しの良い場所に置くことも重要です。
まとめ
雛人形の髪の毛の直し方やお手入れ方法、保管方法をご説明してきました。
まずは乱れた雛人形の髪の毛を直して、来年の為にしっかりと保管するようにしてくださいね。
子供の成長を祝いながら、子供が大きくなるまで雛人形を大事にしていきたいですね!
ちなみに、お雛様はいつまで飾るのか、正確な情報をご存知ですか?
こちらで記事にしてますので、ぜひご覧くださいね。