マンションなどの集合住宅に住んでいて、隣や上の家の騒音が気になったことはありませんか?
最近では直接騒音の苦情を言ったことから事件に発展することもあります。
ちょっと怖いですよね・・・。
でも、ずっと我慢し続けることで、頭痛など体調にも影響が出てしまうこともあります。
リラックスするための家なのですから、快適に過ごしたいものです。
騒音主は自分が騒音を立てていることに気付いていないケースもあります。
自宅で快適に過ごすためにも、うまく伝えられる方法を考えてみましょう。
マンションの騒音で苦情を言う場合の伝え方
というのは、絶対にやめた方が良いです。
というのも先ほど書いたように、騒音主が逆上して仕返しをしてきたり、悪意により以前よりも大きい騒音を立てたり、場合によっては事件に発展しかねません。
冷静に話し合おうと騒音主と対峙しても、相手が常識人であるとも限りません。
相手の態度や言動に腹が立って、こちら側が加害者になる可能性だってあります。
どうしても直接伝えたいときは自分ひとりで行くのではなく、管理人さんや大家さん、他の世帯の方など、第三者を連れて行くと良いでしょう。
中立の立場の人がいるというだけでも、苦情を言う側も騒音主も冷静になりやすいです。
苦情を言う場合、
「うるさい!」
と怒りをぶつけるのではなく、
こういう事情で夜10時以降にはできるだけ静かにしていただきたいのですが…
など、丁寧に伝えることが重要です。
感情をぶつけるだけでは、何の意味もありません。
それどころか、悪化する危険性もあります。
直接言いに行く場合、菓子折りなどの小さな手土産を持って行く人もいるようです。
手土産をわたすことで、騒音主の気持ちを少し緩ませる効果があります。
ものすごく器の大きい大人の対応ですよね!
こちらの記事でも騒音対策を記事にしていますので、参考にしてくださいね!
マンション騒音の苦情を直接言う以外の対処法
とはいえ、やはり、直接言いに行くというのはリスクが大きいので、直接言いに行かずに解決したいところです。
その場合、誰かに協力してもらうなどして、間接的に伝える必要があります。
考えられる方法を3つご紹介します。
①管理会社や不動産屋さん、大家さんに伝えてもらう
騒音などの隣人(上下の階の世帯も含む)トラブルは、まず管理会社や不動産屋さん、大家さんに相談するのが最良です。
管理会社の仕事は、
「そこに住む人の環境を整えてあげること」です。
騒音のようなクレームの対応をする義務があるのです。
管理会社に報告するとマンション内の掲示板に張り紙をしてくれたり、一つ一つの家のポストに注意書きを入れてくれたりします。
それでも騒音がなくならない場合は、直接騒音主の家に話をしに行ってくれます。
ただ、張り紙や注意書きを読んだだけで改善する騒音というのは、あまり多くはありません。
「自分は大丈夫だろう」と
無意識での行動が騒音につながっているのですから。
管理会社が直接騒音主に注意しに行って、やっと改善する方向に進むことが多いので、長期戦になることは想定しておきましょう。
②警察に相談
よっぽどの騒音の時には、警察に相談しに行くのが良いでしょう。
たとえば、子どもの虐待と疑われるものや、激しいDVなど、事件性のありそうなものです。
足音がうるさいとか、生活音の騒音の場合、取り合ってくれません。
騒音主がよっぽど悪質だった場合には警察を頼りましょう。
直接出向くのもいいですが、電話でも隣人やご近所のトラブルなどの相談ができます。
事件性がなければ基本的に警察は動いてくれませんが、相談を聞いてアドバイスや指導をしてくれるので、何か解決のヒントが得られるかもしれません。
③匿名の手紙を書く
どうしても、自分で相手に伝えたい!
でも、顔を合わせるのは怖い!
という時には、匿名で苦情の手紙を書いて、騒音主の家のポストに入れるという方法があります。
ただし、この場合でも重要なのは「冷静さ」。
ただただ「うるさい!」と書いても意味がありませんし、相手が送り主を徹底的に調べたり逆上のタネになり、余計に大きなトラブルになりかねません。
「こうしてください!」ではなく「お願いします」という態度で手紙を書く方が相手への印象も違いますね。
冷静に、きちんと論理的に書きましょう。
その際に、こちらから一方的にお願いばかりするのではなく、折り合いをつけることも大切です。
お互いが協力しやすいようにするといいですね。
マンション騒音苦情ノートを作る
どの方法であれ、騒音ノートを作るのが効果的です。
「○月○日、○分間バタバタという音がする。足音かもしれない」
など、騒音が気になった時にこまめに書くのです。
書いている期間が長いほど、「証拠」として有効です。
騒音が発生したときにレコーダーで録音するという手もありますが、レコーダーでは拾えない音量のこともありますよね。
なのでノートに書いておく方が好ましいです。
マンションの騒音苦情でやってはいけないこと
日々の騒音ストレスが原因で相手に対して怒りがたまってくるかと思いますが・・・。
これだけはやってはいけない!ということがあります。
騒音には騒音でお返し
これはもう・・・いちばんやってはいけない行為ですね。
壁を叩いてみたり天井を棒でつついてみたり、相手がやるならこっちもということでこういう行為をしてしまうとこちらも加害者になりますし、相手を完全に敵に回してしまうことになります。
相手がさらに逆上したり開き直ったりして事態が悪化してしまう恐れがあります。
そうなるとこちらは更にストレスが溜まってしまうことになるので絶対にやめましょう。
やられたからやり返す・・・ではいっこうに収まらないですよね。
他の人に悪口を言う
他の人には関係のないことなので、悪口を言うのは筋違いですね。
万が一、相手に伝わってしまうこともあるので、余計なことは口にしないようにしましょう。
何よりも同じマンションに住んでいるのですから平穏無事に解決することが大切です。
直接言いに行く
これは最初に書きましたがリスクが高いので避けるべきでしょう。
「お願い」という姿勢を貫けるのなら直接言いに行くのが早いですが、相手が厄介な人物であった場合、敵に回してしまうと嫌がらせを受けたりする危険性もあるのでおすすめはできません。
苦情によるトラブルを避けるためには?
苦情を言う側も言われる側も無用なトラブルは避けたいもの。
小さなお子さんがいたり仕事などで時間が不規則な人は、入居時に上下と同じ階のお部屋に挨拶に伺って事情をあらかじめ説明しておくということでトラブルを避けることができます。
「あのお宅のお子さんなら知っている子だししょうかないか」とか「お仕事の都合だからしょうがないな」と理解してもらえることが多いそうです。
購入・入居前にどんな人が住んでるのかというのを確認しておいた方がいいですね。
他の入居者との生活時間が違いすぎると何気ない音でも「騒音」ととられてしまいます。
ですが同じように小さな子どもがいる世帯が多く住んでいるマンションなら、ライフスタイルが似ていることもあるし、足音とか子どもの泣き声は「お互い様」という感覚でいる方が多いと考えられますね。
特に上下・左右の部屋の人とは騒音によるトラブルが発生しやすいので、よくチェックする必要があります。
そしてもう一つ大切なこととして「引っ越し前の挨拶」も是非しておきましょう。
引っ越しは大きな音を立ててしまうことも多いので、気づかぬうちにトラブルになってしま前日までに「○月○日に引っ越ししてきますので、ご迷惑をおかけしますが宜しくお願いします」と挨拶を済ませておくと印象もずいぶん違います。
今は引っ越し業者が代わりにしてくれる場合もありますが、ない場合は自分たちで時間を作って挨拶をしておくようにしましょう。
まとめ
家というくつろぐスペースでの騒音は、イライラが募る嫌な問題です。
特に子供さんのドタバタ足音は難しいですよね。
「子供なんだから走り回るのは仕方ないでしょ」
「子供は言っても聞かないんだから」
と言われてしまうとこちらは何も言い返せなくなってしまいそうですが・・・。
たくさんの人が住んでいる以上、多少の音には寛容であることも必要です。
しかし、騒音が元で頭痛などの健康被害を被っている人もいます。
耐えられないほどの騒音がある場合には、自分だけで解決しようとせず、管理会社などの人たちを頼りましょう。
騒音主にも「生活」と「快適」の権利があります。
苦情を言う側にも騒音主にも、ちょうど良い方法で解決できると良いですね。