少子高齢化と言われる近年、ますます必要とされているのが老人ホームなどの高齢者施設です。
施設ごとに違う特色のひとつが季節感のあるイベントですが、夏や秋にかけてお祭りを行うところも結構多いようですね。
お祭りと言えばやはり踊り!
しかし、どんなものが入居者に喜んでもらえるのか、企画を立てる職員にとっては悩みどころ。
そこで今回は、お年寄りが楽しめる踊りについて、施設の職員が企画し、実際に喜ばれた踊りを紹介します。
高齢者が喜ぶ踊り5選をご紹介!
施設で行われるお祭りや敬老会などではどんな踊りが喜ばれるのか、いま人気の踊りをピックアップ!
盆踊りでも定番のあの踊りはいまでも大人気!「河内おとこ節」
1989年に発売された中村美律子の代表曲ですが、高齢者からはいまも喜ばれる曲のひとつです。
盆踊りなどでもよく使用されていますが、実はこの曲は高齢者人気が高いんですね。
軽快なテンポでノリがよく、手拍子も合わせやすいことから、かなり盛り上がる曲です。
敬老会などで踊るときは装飾を施した衣装を着ることで、さらに高揚するようですよ!
サンバで気分よく!だれでも楽しめる踊り「長生きサンバ」
年配の人にはなじみ深い「鉄道唱歌」の替え歌から、作詞家がさらに手を加えて誕生した人気曲。
「サンバ」って音楽自体、聞いていても踊っていても明るくなりますし、リズム感のない人でも自然に乗りやすいそうです。
7080まだ若い♪という歌詞もまた、お年寄り人気の秘密かも。
この曲は座位のままでも身体を揺らすなどして、一緒になって楽しめるのもポイントです。
だれもが知っているあの踊りは実は高齢者から人気だった!?「ソーラン節」
だれもが一度は聞いたことがある有名な曲「ソーラン節」は、小学校などの体育祭ではいまでも使用されており、子どもからお年寄りまで親しみがある踊りです。
でも「高齢者が踊るにはハードルが高いんじゃ…」と思われる人もいるかもしれませんね。
なじみのある曲だからこそ、踊るのが無理な人でも声を上げて「ソーラン!ソーラン!」と言うだけで、とても盛り上がれるのです。
むしろ、職員が踊るのをみて、入居者に合いの手を入れてもらう楽しみ方ができると思います。
リズムのよいあの有名曲に合わせて踊ろう!「港町十三番地」
美空ひばりの有名曲であり、高齢者であればだれもが知っている曲ですね。
敬老会などではよく踊られていて、洋風のおしゃれな服装を着て踊る高齢者も多いそうです。
なので女性人気の高い曲で、男性側も合いの手を入れやすいと非常に好評です。
一世を風靡したおなじみ曲!「マツケンサンバ」
松平健が歌って踊る、あの人気曲は紅白歌合戦にも出場したことでお茶の間を賑わせましたね。
この曲も、敬老会やデイケアサービスのお祭りでよく踊られています。
踊りの難易度としては比較的簡単なのと、あのイントロと「オーレ!」は、やはり盛り上がりますよね!
踊るときにあると便利なアイテムと高齢者でも踊りやすい工夫!
さて、お年寄りに人気の高い曲を紹介してきましたが、実際に踊る際に、気を付ける点について考えてみたいと思います。
お年寄りの運動には、怪我などに注意する必要がありますよね。
そこで、踊るときにあると便利なアイテムや、高齢者でも踊りやすい工夫について紹介します。
靴はなるべく滑らないものを!
まず気を付けることは、足さばきや転倒など、足元について。
運動するときに履く靴はなるべく滑らないもの、軽くて履き心地のよい運動靴がおすすめです。
踊りは運動、汗をかいたときのためにタオルを用意!
普段より身体を動かすことになるので、汗をかきますよね。
汗をかきっぱなしだと目に入って視界が悪くなったり、床が滑りやすくなって転倒の危険があったりします。
踊り終わったあとに汗で身体が冷えるのを防ぐためにも、あらかじめタオルは用意しておきましょう。
できるだけ広い舞台で踊るようにしましょう!
参加人数にもよりますが、楽しく踊るためには舞台にも演出が必要です。
なるべく広い方が踊りも映えますし、周囲が見渡せる方が参加者もギャラリーも安全ですね。
照明はほどほどに!
高齢者にとってはあまり明るすぎると眩しすぎて、いらぬ事故を起こしてしまう危険があります。
祭りの演出も大事ですが、踊っているときは過度な照明は避けるようにした方が安全です。
まとめ
若い職員と入居者の間には、どうしても世代間ギャップがあって、お年寄りが喜ぶ曲が思いつかないこともあるかもしれません。
定番曲はもちろんですが、イマドキの曲も聞いてもらうなどして、アンケートで選んでみてるいいかもしれませんね!